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スタッフブログ

Staff Blog

自ら考えて行動し、成長し続けることを目指すエンジョブ社員のブログです。
大切なのは日々のちょっとした気づきや学びの積み重ね。
「仲間と、そしてブログを見てくださっている方々と共に成長したい!」そんな思いを込めて社員一人ひとり書いています。

こどもから大人へ

齋藤秋紗

こんにちは!
念願のリニューアルサイトが2月末から公開され、感無量の齋藤です!

今回のリニューアルは、今までしたことがない新しい分野への挑戦で、挙げきれないくらい分からないことがありました。

そして、今まですーっと素通りしてきたことに改めて丁寧に向き合いました。
会社の存在目的とは?会社の経営理念とは?
他にも、自社の存在目的、お客様への姿勢、社員同士の姿勢、私たちの強み・弱みなど・・・
毎日朝も昼も夜も、頭の中にそんな問いがぐるぐる回って、納得できる答えをずっと探していました。

そして時間をかけて、一つ一つ答えを見つけていきました。
その答えが詰まっているのが、今回のサイトです。

ここに辿り着けたのも、今回の担当を任せてくれた社長とエンジョブメンバーのおかげ。
そして、私たちの会社のことを真剣に考え、見せ方を一生懸命考えてくれたディレクターさん、カメラマンさん、デザイナーさん、ライターさん、エンジニアさん方、たくさんの方々の援助と関わりのおかげです。

こんな大きな喜びは、なかなか味わえるものではありません!
改めて、仕事で得られる達成感やレベルアップの感覚は何にも変え難い!
尊敬する人たちと一緒に働けることは最高の幸せだと噛み締めています。

さて、今回の私のブログのテーマは、「こどもから大人へ」です。
題材は、多田さんや酒井さんと同じ「家族旅行」。

2/8(木)~の一泊二日で会社から支援とお休みを頂き、家族旅行に行ってきました。
メンバーは母、祖母、祖父と私の4人、行き先は愛知県、南知多温泉の旅館「粛海風」です。

実はここ、去年営業でいくつも回った旅館さんの中でとびきり印象に残り、「絶対にここに家族を連れてこよう!」と決めていたところだったのです・・・♪

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開放感と雰囲気溢れる露天風呂に一目惚れし、「こんな夢みたいなところがあるのか・・・」と衝撃を受けました。
そして一番に浮かんだのは、旅好きの祖父母の顔。
2人がこの夢みたいなお風呂に浸かり、広々とした部屋でゆっくりしているところを思わず想像しました。

しかし1人1泊2万とハイクラスの旅館なので、
今回支援を頂くというきっかけがなければ、なかなか決断ができなかったかと思います。
実現できてとても嬉しいです。社長に感謝!です。

この日に向けて、普段長野にいる母は1週間前から敦賀に帰省していました。
当日は、祖父母が出かける時間10分前には準備万端で車にスタンバイ。
私と母は大慌てでギリギリ準備。笑
母の運転で南知多に向けて出発しました。

祖父はあらかじめ昼休憩を取りたいサービスエリアまで調べていました。
鞄の中には読み込んだ「るるぶ 愛知県」をスタンバイ。
祖母から「おじいちゃん、秋ちゃんが連れて行ってくれる今日の旅行をものすごく楽しみにしていたんだよ。」と教えてもらい、ほっこり嬉しくなりました。

祖父リクエストの関ヶ原サービスエリアでそれぞれの食べたいものを買って持ち寄り昼食をとり、まっすぐ旅館へ向かいました。

やはり、素晴らしい旅館でした。
まず館内に入ると、ため息が出るくらい美しい神道風の装飾と品のいいお香の香り。
能舞台をモチーフとした海の見えるサロンに通され、お抹茶と和菓子を頂きました。

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そして、お部屋は私と母、祖父と祖母の2部屋を取りました。
広いお部屋の大きな窓からは眼前に波打つ太平洋。
夕方になると、沈んでいく夕日が海をオレンジに染めていきます。

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私と母は、部屋に入った瞬間からおおはしゃぎ!
キャッキャしながらお互いポーズを指定して写真を撮り合い、2ショット自撮りに挑戦したり家族LINEで父と妹に自慢したりしました。
その間、祖父と祖母は楽しみにしていたお風呂に素早く直行。

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母と私の2人も、一通りはしゃいだ後にいざお風呂へ。
私が一目惚れした屋上の露天風呂へ行きました!
念願叶った瞬間です。
湯に浸かると、見渡す限りの大海原とまるで一体になったかのような感覚・・
想像した通り、うっとりするような最高の開放感です。

思ったよりかなり風が強く寒かったという誤算がありましたが、
それもとても勉強になりました。
視察だけでは分からないことがたくさんあるということです。
そして、行っていないところは更に分かっていないと言っていいでしょう。
やはり一つでも多くの施設に自分で足を運び、体験し、お客様により身近な情報を伝えることが大切なのですね。

こうして私がウンウン頷いている横で、母は海から吹く強風を受け、「キャー」とか「ヒャー」とか反応していました。

そして、温泉の後に行く素敵な湯上がりサロンがあるのもこの旅館の魅力の一つ。
そこではなんと地酒や焼酎が無料サービス!
愛知県特産のワカメや海苔、クラゲを使用したおつまみが可愛らしい小鉢に入って氷の中で冷やされています。
更に、スタッフの方が烏賊を七輪で焼いて持ってきてくれました。
まさに至れり尽くせり・・・母と海を眺めながらのんびり堪能しました。

ちなみに祖父母は一足早くそこを後にしていました。
テキパキ行動の2人です。

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夕食の時間には、個室で4人一緒に会席料理を堪能。
どれも凄まじく美味しく、まさに感動ものでした。
海の町から来た私たちが唸るくらい美味しく新鮮な魚介類。
最初から最後までまで美味しかったです。

夕食の席で私は酔っ払いの笑い上戸になっていましたが、祖父がウキウキで集合写真を撮っている嬉しそうな顔や、普段少食な祖母が、今回は祖父の分まで食べていたのがとても思い出に残っています。
何回も「美味しいなあ、ありがとうね」と言ってくれていました。

夜は母と部屋でワインを飲み直し、酔いが醒めてきた頃に貸切風呂に行ってゆっくり浸かっていました。
24時間OK、時間制限なしの貸切風呂なので、時間を気にせずゆっくり話しながら堪能できました。

何を話していたかあまり覚えていないですが、普段母は長野、私は福井とで離れているので、こういった他愛の無い話ができるって幸せだな~と感じました。

そして、翌朝は早起きしてもう一つの貸切風呂と屋上の露天風呂を巡った後、4人で朝食をいただきました。
朝食も素晴らしく、また窓から見える海には降り立ち飛び立っていく渡り鳥の群れが。
祖父が嬉しそうに写真を撮ろうと窓にはりついていました。

チェックアウトのときに記念写真を撮り、フレンドリーな旅館の仲居さんと女将さんに見送られて無事に敦賀への帰路に着きました。

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さて、今回の旅行ですが、実は自分が家族を連れて行く最初の旅行でした。
恥ずかしながら社会人になって7年、今まで連れて行ってもらうことはあれど自分が連れて行くということはありませんでした。

今回、母や祖父母から「ありがとうね」と言ってもらう度に思い出された感情があります。
それは、まだ小学校に上がる前の自分が思ったことです。

ちびっこの私は、夕暮れに庭の砂場で泥のクッキーを作り並べていました。
そこから家を見上げ、キッチンの窓の明かりを見ながら、「今私は泥のクッキーを作っているけど、いつかお母さんみたいに本物の食べ物を触って、本当に食べてもらうようになるんだな、信じられないな!」と思ったのです。

それがおそらく、最初の「自分がこどもから大人になるイメージ」でした。
自分の中で大きなカルチャーショックだったため、よく覚えています。
小さな自分は、人から与えてもらうことが普通だったからです。

自分の力で人に与えていくなんてできるのか?
本当にそんな風になれるのか?
世の中の人はなんで普通にそんな風になれるのか?
「絶対無理じゃん~~~~皆すごすぎるじゃん~~~」と思っていました。

そしてそれから十数年。
気づいたら自分は今、あのとき遠く感じていた「大人」になっていました。

そして今回、いつも両親や祖父母に連れて行ってもらっていた「旅行」に、初めて自分が連れて行く立場になりました。

今回、母や祖父母の嬉しそうな顔を見て、「ああ、大人になるということは、見返りを求めずに与えてくれた家族へ自分の力で返していけるようになることなんだな」と感じました。

もうとっくに、それができる自分だったのです。
私が家族にもらったこの身体、性格、考え方、運、環境を思い切り使って、たくさん学んでレベルアップし、家族を幸せにしていくことが恩返しになります。

そして、「全部私が小さな頃からもらったものだよ」と伝え、両親や祖父母の、若いときの葛藤やがんばりを称賛すること。
小さい自分がその時に気づけず、直接言えなかった感謝を一つ一つ拾い集めて伝えていくこと。
これが大人になったこどもの勤めであり、喜びであると思います。

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社長とメンバーからもらった今回の旅行は、家族や、自分が仕事でレベルアップする意味についてゆっくり考える貴重な機会になりました。
この恩にも報いるため、更にがんばっていきます。