エンジョブの「掃除」
布目柊哉
今回はエンジョブの「掃除」についてお話しようと思います。
掃除はみなさんもしたことありますよね。
エンジョブでも毎朝掃除の時間が決められています。
どこの会社でもやっている「掃除」
実はその掃除にも秘密があるんです。
エンジョブでは掃除をする際には場所毎に項目が決められていて、誰が何日にどの箇所をするのかまで割り振りで決められています。
なので、表を見るだけで「今日はこの掃除場所」と簡単に分かるんです。
そんなのわざわざ作る必要ないでしょ。と思った方がほとんどだと思います。
しかしこういう小さい工夫が積み重なって大きな成果に繋がります。
もし「今日はどこの掃除場所だっけ?」とそこで話し合いが起きたらそれは何分行われるでしょうか?
2分か5分なのか10分なのか分かりませんが、仮に2分だとしても1ヶ月で約20日出勤するとしたら、40分も必要なかった時間が使われているのです。
これを1年間にしたら、480分、約8時間です。
8時間も無駄になっているなんて驚きですね。
こういうことがないように「決められた場所を決められた人が行う」というのが大事になってきます。
それだけで取り掛かりの初動が早くなるんです。
そして掃除の時間も15分という風に定められています。
これも決められた時間行うという訓練でもあります。
しかし、人数が少ない弊社では15分で隅々まで掃除するというのは結構難しい。
実際にチェック表を見ても「×」が着いている箇所だってたくさんあります。
そこでこの掃除チェック表にも改善された秘密があります。
曜日毎にやる場所なども決められているんです。
毎日必要となっているところは、使用頻度が高いので毎日する。
曜日で別けられている項目は、週1回でも十分な箇所となっています。
このように、それぞれの掃除チェック箇所でも「重要度」が変わってくるんです。
この「重要度」によっての振り分けがとても仕事にも活きてきます。
少ない量の業務ならばそれほど、重要度というのを考えにくいのかもしれません。
しかし、忙しくなってくると色々と業務が重なってきます。
そうなると「どの業務から処理していったらいいのか」がとても重要になってきます。
そこで「重要度」が大事になってくるんです。
重要度を決めることが出来なければ仕事の順番を決めれない。
しかし、その重要度の決め方も分からないのです。
なぜ重要度を決めれないのか?
簡単です。
普段から決めることをしていないからです。
ですが日常からそうして簡単なことでも重要度を決めていく癖をつければいざという時にすぐに重要度を決めれるようになります。
その訓練の1つにもなっているんです。
またチェック項目を決めることの意味が他にもあります。
それは「誰がやっても同じ箇所が掃除できる」ということです。
そんなこと割り振られているから当たり前でしょ?と思うと思います。
例として「台所掃除」を見てみましょう。
「今日は○○さんが台所掃除をして下さい。」と言われたら普通はそのまま台所の洗い物を洗って周りを拭いて、食器を片づけて終わり。くらいだと思います。
しかしチェック表には「レンジを拭く」とあります。
普通、「台所掃除をして下さい」と言われて電子レンジを拭く人はいないですよね。
しかしこのチェック表にあるから誰がやってもそれが稼働します。
入社して間もない新入社員でもできます。
この誰がやっても出来るというのが重要です。
チェック項目を決めておくだけで、クオリティに差のない行動ができるのです。
単純に「綺麗に掃除して下さい」という指示だけだったらどうなると思いますか?
そもそも人によって「綺麗に掃除する」という認識が違うので必ず差が出ます。
しかし、指示を揃えるのではなくて行動を揃えることによって人による認識の差がなくなります。
当然ですね。
同じことをやっているので同じ結果になるのは当たり前です。
こうした掃除だけでも色々な工夫がされています。
そうやって誰がやっても同じ結果になるという日々を繰り返していくことで、基礎がどんどん積み上がっていきます。
人による価値観や捉え方が違うのは当たり前の事です。
しかし会社という組織ならばその差は少ない方がいいのです。
その差を少しでもなくしていく為に「掃除」という毎日行うことを利用して学んでいっています。
是非このブログを読んだ方も年末の大掃除などまずは項目から決めてやってみてはいかがでしょうか?