「社員が自主的に提案・実行は可能か?」
こんにちは!齋藤です。
人間は猫ちゃんみたいなフワフワを撫でると、幸福物質のオキシトシンが分泌されるらしいですね。
ゴロゴロのびのびしてみんなを癒してくれているそらくん。
ちゃんと毎日お勤めをしっかり果たしてくれています。
さて、今回のテーマは「自分たちで考えて動く」です。
どこの会社にも少なからず、こんな悩みがあるのではないでしょうか?
社員さん「会社のよくないところを感じているが、会社は変わらない」
社長さん「部下が指示通りのことしかせず、自分で考えない」
私たちエンジョブも例外ではなく、常々そこから脱却したいと考えていました。
その第一歩として、最近会社である試みをしたのです。
それは、「会社の問題点を自分たちで出してどうするか話し合おう」という取り組みです。
これが結果的に非常に良かったので、これからご紹介します。
それは毎週週一回あるトレーニングの日。
朝にトレーニング前の朝礼をするべく集まったところ、社長から一本のメールが・・・
「トレーニング中止!
トレーニングをしたと思ってその時間を会社の問題点解決に当てましょう。」
いきなりのことにびっくり。
トレーニングメンバーは全員トレーニングウェア、
挙げるべき議題を事前準備してきているわけでもなく
3時間という大きな時間を有効活用できるか不安でした。
そんなドタバタで会議はスタートしました。
とにかく最初に、社員全員に会社の問題点だと思っていることをホワイトボードに書き出してもらいました。
準備もしていないのであまり出ないかと思いきや、
予想に反して小さなことから大きなこと、
対お客さんや対業者さん、
社内の仕組みや空気についてなどなど、
非常にたくさんの項目が並びました。
その中には、普段よく挙がっているものもあれば、
「初めて聞いた!」というようなものもあります。
あまりにもたくさんあるので、
まずは簡単なもの~経営判断に関わるものの難易度で仕分けをし、
社員同士で解決できる簡単なものから始めました。
そして結果、20個ほどあった項目はすべてその場で関係者を集め
以下の3つの方法で解決しました。
・情報共有をし、その情報の保管場所も共有する
・新しく仕組みを作って責任者を設定し、稼働確認の仕組みを自動化する
・仕事の割り振りの境界線を第三者も交えはっきりさせる
同様に難しい問題まで着手をはじめ、
どうしても社長も交え会議をしなくてはいけないものは社員でできるところまで進め、
社長必要会議に入れていきました。
社長必要会議に一つずつ議題を入れ、必要担当者を決めた時点でその日はタイムアップとなりました。
今回この取り組みをし、私たち社員からは次のような感想が出ました。
「自分が問題だと思っていたことの8割はすでに出ていて、皆同じことを感じていたのだと分かった」
「いつも社長に出してもらった指示で動いていたが、その中の多くは自分たちで考えて解決できるものだった」
私も同じことを感じ、そこから大きな学びを得ました。
1つは、「もっと仲間を信じるべき」ということです。
私は最初、急にこの取り組みをすると決まった時、
時間を有意義に使えるかどうか不安でいっぱいでした。
しかし実際はたくさん良い意見が出て、
関係者だけで短い会議をお願いしたとところすぐに決めてくれ、
決めた仕組みも積極的にやろうと反応してくれました。
不安に思っているときは「自分一人でやらなければ」と思っているときだと気がつきました。
相談し、協力や応援、提案を頼むと、人は協力してくれるのです。
それを「自分一人」とバリアを張って範囲を狭くしているのは自分のほうでした。
協力してくれる人の力は大きい。それを実感しました。
そしてもう1つは、
「100の呼びかけより1の真剣な実行」です。
今まで、「自分たちで考えて自分たちで解決をしていこう」という呼びかけは
何十回としてきました。
しかし、私も含めなかなか今までの受動的な動き方を変えることはできませんでした。
そして今回、少々荒いとも感じる実行により
手探りながらも真剣に皆で改善議題を挙げ「どうしたら解決できるか?」を話し合い、
各々問題提起~会議、稼働確認までの感覚を掴んだ。
結局、呼びかけているというだけの時点では、誰も最終責任まで考えていないのです。
私は今まで最終責任者をはっきり決めるということを恐れていました。
人の時間を奪うのではないか、
無駄なことになってしまうのではないか、
うっとおしがられるのではないかと。
しかし今回のことで、一人でやるのは難しいけど当事者同士みんなでやれば簡単ではないができる!ということが分かりました。
みんな、解決したいと思っているのですから。
言われたことをするのではなく、自分たちでやりたいと提案して実行していくということは同じ作業をするのでもまったく違います。
そこには目的意識があり、本当に気持ちが入っている。
こうした仕事の割合を増やしていきたい。
そして、更にフットワーク軽く活き活きと、自分たち一人一人の価値を感じながら働いていく職場にしていきたい。
今回は社長からの発案でこんな機会ができましたが、
これを社員からやってもいいのではないでしょうか?
むしろ、社長はそういう社員からの気概あるアクションを切に願っているのではないでしょうか?
やりたいと思ったら、勇気が要るけどやってみよう。
もしかしたらその勇気と労力が、新しいサービスを生むかもしれない。
たくさんのお客様に喜ばれるかもしれない。
会社の歴史で語り継がれる功績になるかもしれない。
条件が整った理想の職場などなく、自分たちが作っていくものなんですね。