ラジオ体操♪
石田由香
子供が小学校に入って初めての夏休みを迎えました。
夏休みと言えば...。そうです。宿題とラジオ体操です。
工作にポスターに、夏休みの友、感想文などなど...。宿題リストはものすごいプレッシャーでした。仕事と一緒で、期限が迫って必死こいてやって宿題に追われる。と言うのは私も子供もつらい。だから、「前半主義」を念頭に、子供とけんかになりながらも追いまくってました。ものすごい心労で、ヘトヘトの毎日でした。
そして、もう一つのプレッシャーがラジオ体操。
起きない子供を起こさないといけない。
さすが私の子です。起こしても起きないどころか一旦起きてもどこかで寝転がる。ベッドを出てから玄関の靴にたどり着くまで一苦労です。
そして、近くのコンビニですら車で行くレベルの私ですが、近所のお母さんもたくさん来る中でそんなに近いのに車で行くのも体裁が悪いので、毎日歩いて行っていました。暑い時期なので、早朝の涼しい時間を狙ってか色んな人が道路を歩いています。当然、子供の友達や登校班で一緒になる子も同じ方向に向かって歩いて行く訳で、ラジオ体操の会場に近くなればなるほど、役員を勤めるママ達や同じく付き添いで来るママ達、なぜか自主的に参加するご近所のご老人方、色んな大人が集まってきます。
そんな中で、母親である自分が眠そうにしていたりもごもごと挨拶をするわけにいかず、かつて会社で挨拶がひどいと言われた自分ですが、「子供の手本となるように」と当然意識するわけで、眠たいのをこらえて笑顔で明るい挨拶を投げかけるわけです。
どこも同じようにラジオ体操が始まり、首から提げた出席表にハンコを押してもらい、子供と家路に着く。
小学生のド定番である、音読や計算カードなどの宿題を机の前につれて行きやらせます。それからの朝食です。
宿題もすんなりやってくれればいいのですが、そうもいかず散々抵抗されてやっと終わる始末。
朝食もダラダラとなかなか食べず、隙間を縫って仕事着に着替え身支度を整えて会社に向かいます。
ぶっちゃけ、ヘトヘトです。
精神的にも肉体的にも疲れてます。
なのに、心の中だけは元気なのです。何でなのか自分でもよくわからなかったのですが、最後の方でちょっとわかってきました。
ラジオ体操の間、子供の前だからと、明るく元気なママを演じているうちになぜか本当に心が元気になっていたようです。
日常を過ごしていれば色んな理由で落ち込んだり泣いたりイラついたりと、負の感情を見せる自分がいると思います。
人間だからそれは当然出てくる感情なのだと思います。
しかし、自分で意識して演じていればそれが自分になっていくと言うこともあるのだと思います。
だったら、作り物でもいいから演じてみようよ!
短い時間では結果につながらないかもしれないけど、長い時間演じていたらそれがいつか段々と自分になっていくこともあると思います。
結局、人や環境が自分の心の状態を作り上げるのではなく、自分が作っているのだと思います。
私も「いい状態の自分」を演じる意識を作って、素の自分の立ち位置を変えて行きたい。いいママ目指してがんばるぞ!