北風と太陽
こんにちは!
毎日あいももちゃん姉妹とそらくんに会うのを楽しみに出社している齋藤です。
小さい頃からほとんど鳴かずいつもごろごろゆっくりしているそらくんに比べ、
あいももちゃん達は飛んで跳ねて!じゃれて転がって!とても賑やかです。
可愛く愛おしいこの子たちの成長を見守りながら、毎日充実感を与えてもらいながら仕事ができるのは幸せです。
さて、今回のテーマは「北風と太陽」です。
先日社長と行かせていただいた東京のマネジメントセミナーにてこれが例に出され、とても面白い内容だったので今回ご紹介します。
その前に、皆さんはイソップ童話の「北風と太陽」をご存じでしょうか?
北風と太陽がある勝負をするお話なのですが、会社の皆に聞いたら、知っている人は約半分でした。
【北風と太陽】―――――――――――――――――――――――――――――――――
あるところに、いばりたがりの北風とおおらかな性格の太陽がいました。
ある日北風が太陽が勝負をすることになりました。
「あそこに歩いている旅人のマントを取った方が勝ち!」
まずは北風の番。旅人に向かって思い切り強い風を吹き付けました。
旅人のマントを風で飛ばしてしまおうとしたのです。
しかし旅人はいきなり吹いてきた強い風を受け、「寒い...!!マントを飛ばされないようにしなくては」とギュッとマントを掴み、どれだけ強く吹いてもマントを飛ばすことはできませんでした。
「次は自分の番だね」と、太陽は旅人に向かってあたたかい光をたっぷりと注ぎました。
どんどんぽかぽかしてきた旅人は、ついに「ふう、暑くなってきたな...」と自らマントを脱ぎ、太陽が勝負に勝ったのです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
このお話の一番のテーマは、
「人は強要されると逆に動かない。自ら動く気にさせる方が良い」というものです。
そう、この「自分の行動を北風から太陽に変える」。これが今回のセミナーの主旨でした。
経営者のマネジメントで、強い組織を作るには。
会社全体が一丸となって大きな成果を作っていくためには、やはり社員一人一人が高いパフォーマンスを発揮することが重要です。
北風のマネジメントとは。
指示、命令、強制。怒ったりキツイ口調で相手に言うことを聞かせること。
特徴は相手に顕著に表れる。
それは、「言われたことしかしない」こと。
「その場一瞬では効果があるが、長続きしないこと。」
一方、太陽のマネジメントとは。
モチベート、ストローク(褒める・認める)、相手を否定せず一緒に対策を考えること。
特徴は同じく相手の様子に表れる。
「言われた以上のことを進んでする」こと。
「創意や工夫が現れる」こと。
どちらがいいかは一目瞭然ですね。
私も含め、ほとんどの人は「怒られ強制されるよりも褒められ応援された方がやる気になる」と思うと思います。
実際どのくらい差があるのか気になりませんか?
実はその成果の違いを研究した人がいて、数値が出ています。
結果はなんと、「太陽と北風のマネジメント成果は23倍違う」という衝撃的なものです。
すごいですね、23倍・・・。
少し数値の内訳を説明します。自分の時を想像しながら読んでみてください。
まず、自分が仕事に取り組むとき。
「怒られるから」と思ってやる場合。
あなたはどんな気持ちですか?進みは良いですか?
次に、「これ、私がやりたい!!」と思って自分から取り組むとき。
楽しくありませんか?工夫が生まれませんか?
そして、その仕事が終わった後。
「怒られないため」にやった後は、どっと疲れていませんか?
「自分がやりたいから」やった後は、すっきりして満足感が溢れていませんか?
実は研究結果では、
仕事の成果は「怒られないため」:「やりたいから」=1:3、
疲れ方は「怒られないため」:「やりたいから」=9:1。
「やりたい!」とやった仕事は3倍の成果を出し、
また疲れ方は「怒られたくない」と思ってやった時の1/9。すごくないですか?
こんな結果を見たら、自分が仕事に取り組むときはできるだけ肯定的に取り組んだ方が良い、目標を作って自主的に取り組んだ方が良いと言われている理由が分かりますね。
そして同時に、経営者や上司は「人をやる気にさせる太陽のマネジメント」を学び実行した方が絶対に良い、ということが分かります。
経営者や上司だけではありません。
子供を持つ父親、母親の皆さん。そして会社で指導する後輩がいる先輩社員の皆さんや同僚と一緒に仕事をする社員の皆さん。みんな同じです。
相手が動かないのは、言ったことしかやってくれないのは、やる気がないのは、その人のせいではありません。
相手に対して不満を持っているとき、あなたは「北風のマネジメント」をしていませんか?
自分は何も変えず、相手に求め、「分かってくれよ」と無言や不満そうな態度でアピールしていませんか?
もしそうだとしたら、すぐに改善できます。
自分の行動をいつものパターンから1つ2つ変えるだけです。
不満そうな顔をやめ、明るく相手を肯定する言葉や感謝を伝え、「この仕事はこんな必要なことなんだ」という目的と「一緒にがんばろう!」と応援を伝えるのです。
まさに太陽のように、自分で自分に火をともし、その暖かさで相手も包み込んでしまうのです。
これが、最強。
私は小学校のころから、母にこのような考え方を教わってきました。
簡単にできた時ばかりではありませんでしたが、踏ん張って自分の表情や言葉を肯定的に変えることで自分にとってのピンチを乗り越えてきました。
氷が太陽に溶かされるように、スーッと問題が消えてしまうのです。
もし、「人間関係で悩んでいる」というようでしたら、一度試してみてください。
ポイントは、「自分がどう相手に依頼されたら嬉しいか、やる気になるか」をイメージして、それを「自分で」実行してみるということです。
相手は変えられません。
変えられるのは自分だけです。
周囲から尊敬される「カッコいい大人」とは、自分で自分を変えるということをしている人です。
一朝一夕でできることではなく、また地味な踏ん張りの連続。「自分ばかり理不尽ではないか」と涙を堪える思いをすることも多い道のりです。しかし、私は必ずカッコいい大人になると決めています。
あなたはいかがですか?