家族がいつまでもいると思っている人へ
こんにちは!齋藤です。
最近暑くなってきましたが、毎日暑さよりも猫たちの可愛さにやられています。
今回のテーマは「家族がいつまでもいると思っている人へ」。
ちなみに裏テーマもあります。
先日、昨年の社員ブログ1位の特典の家族旅行2泊3日に行かせて頂きました。
行き先は父からの要望があった富山県の宇奈月温泉です。
私にとってこの家族旅行は大きな意味がある旅行でした。
実は、「家族4人で一日中一緒にいる」のが約8年ぶりだったのです。
仕事をしている家族全員の休みを合わせることがとても困難なため、無理をして合わせる問ことをしてきませんでした。
旅行の話も挙がりはしましたが、結局そこで躓いて実現はしませんでした。
しかし今回、「会社から2泊3日温泉旅行ご招待」というきっかけを頂いたことでようやく念願の家族旅行が実現しました!
旅行当日、私は敦賀から黒部まで車で向かいましたが、「本当に4人そろうのか...高校生まではそれが普通だったのに、今では何年に一回もないような機会になっているんだな」と思うと涙が出てきて、ぐすぐす泣きながら運転していました。
しかし16時ごろについて家族と再会すると、何年振りかというのがまったく分からないくらい、昨日まで普通にみんな一緒にいたかのような感覚になりました。
全く違和感なくぴったり合う感じは、やはり家族なのだなと思います。
一日目は「延対寺荘」さんというところにお世話になりました。
部屋に入ってから黒部川が見える部屋でキャッキャした後は父の新しい趣味を妹と私と3人で挑戦。
「フットバック」というお手玉をサッカーのリフティングみたいにするスポーツのようです。
3人で結構熱中してやっていました。高校生までは、夜にこんなことで白熱するのは普通の日常でした。
そして楽しみにしていた温泉にでは広々とした湯船と景色を楽しみました。
夕食では、「父の誕生日祝いです」と伝えたところ記念日の写真サービスをして頂きました。
綺麗な額に入れて渡してくれて感動です。
大切にします。
夕食後は急遽温泉卓球をすることに。
実は私以外は皆もともと学生時代に卓球部だったことがあります。
かなり気合を入れてのぶつかり合いとなりました。
自分と妹もですが、父と母がかなり楽しそうにはしゃいでいたのがとても楽しくて嬉しかったです。
最近は長期休暇の時に帰省するくらいなので、一緒に入れても1日2日。
その時は一緒にご飯を食べたり近況について話したりくらいしかできないので、完璧に父の顔、母の顔です。
しかしこうして一緒にスポーツやゲームをすると、娘のためではなく、自分のやりたいことに熱中している姿が見られて嬉しいです。懐かしい感覚でした。
結局時間も延長して筋肉痛になるくらい動きました。
卓球でこれだけ楽しむ家族も珍しいのではないでしょうか。
その後は父の誕生日パーティーです。
久しぶりに家族にハッピーバースデーを歌いました。
昔は電気を消してローソクをつけたなあとか、お祝い事のときのメニューは決まっていたなあとか思い出しました。
親が自分のケーキを用意するのではなく、娘たちで親のケーキを用意できるようになり、社会人ってこういうことが実は一番嬉しいんだよなとしみじみ思いました。
翌朝は5:30に起き、父と早朝ジョギングに出かけました。
涼しい空気の中走りながら、会社のこと、故郷の村のこと、昔のことなど色々と話しました。見かける植物や観光施設などを見つけると楽しそうに考察しだすところは父も娘も同じで、絶え間なく話しながら走りました。
朝食を済ませて、その日はトロッコ電車に乗りました。黒部ダムを作るための物資を運ぶ用に作られた電車です。雄大な緑や綺麗なエメラルドグリーンの川の中に、人間が人力で作ったダムや橋の風景を体感する1時間半の旅でした。
4人ではしゃぎながら電車に乗ったり足湯に入ったり写真を撮ったり。すごく久しぶりなのにそんな風に感じないのがやっぱり不思議でした。
2日目のお宿は「ホテル桃源」さんというところです。料理がとにかく美味しく、是非宇奈月温泉に行く人には必ず行ってほしい!と思うところでした。
2日目の夜は、遊び疲れた妹と父が早々にすやすや寝てしまったので、私は母と一緒に長風呂をしたり、足湯に行ったりとまったりした時間を過ごしました。
3日目はお土産を買い、黒部電気記念館に行って足湯カフェに行き、昼食を食べて解散です。
あっという間でしたが、隅から隅まで充実した家族の時間を過ごしました。
家族4人でそろって旅行に行くのは高校生の時以来です。小さい頃もよく連れて行ってもらっていました。それが娘2人が社会人になった今、数時間全員揃うだけでも難しい。
記念写真1つ撮るのでも「当たり前じゃない」。
「本当にこの瞬間をずっと覚えておこう」と写真を撮るたびに思いました。
今回、社長からこの機会を頂かなかったら、こんな家族旅行をするのはもっと先でした。もしかしたら、実現せずに終わったかもしれません。
それは、「未来がある」と安心しきっているからです。
しかし、親も自分も歳を取ります。
「いなくなってようやく分かった」という言葉はよく聞き、親と子供のことを語る時には定番の言葉のようにも思えます。
しかし真剣に考えてみると、これほどに切なくどうにもならないくらい後悔することが他にあるでしょうか。
誰かが欠けたら、もう伝えられない。
目を見られない。
隣を歩けない。
遠い遠い未来のことのように思えるけど、もしかしたら目の前にもう来ているかもしれない。
「あの時伝えておけばよかった」の「あの時」が今なのです。
今回の裏テーマは「決断」でした。
家族とは、一番本音を言える人であり、同時に一番言うのが難しい人でもあります。私も本当に恥ずかしくて、面と向かって今までのお礼やどれだけ好きかを伝えられたことがありません。
しかし、相手が病床で寿命が残りわずかだったら迷わず言うでしょう。
「もっと元気な時に伝えておけばよかった」と思いながら。
自分で決断せずに「機会があったら伝えよう」と思っていれば、ここ何年かと同じようにこれからも何年も時間は過ぎていき、あっという間に「その時」が来ます。
あとから思い返すであろう「あの時」をしっかり掴めるかどうかは、今の自分の決断のみで決まります。
一番自分に言い聞かせながらこのブログを書いています。
是非、読んでいる皆さんも、何か思い出すことがあったり考えるものがあったとしたら、今日家族と会う時に会える幸せを心に刻んでください。
「いつもありがとう」と一言伝えてみてください。
目を合わせて、笑顔を見せてあげてください。
これって、本当に贅沢なことなのです。
家族との大事な時間と決断への気づきを頂いた家族旅行記でした。
このような機会を頂いて、本当に感謝です。