ありがとう
柳学
3月といえば卒業シーズンですね。
みなさんの中にも卒業し、進学する人や就職する人
色々な方々がいらっしゃると思います。
他にも今いる会社を卒業し、4月から新しい会社に入る人
別れがたくさんある季節が3月です。
今回の僕のテーマは「ありがとう」
そんな今いる環境から卒業し、
新しい環境に挑戦する人へのメッセージです。
このテーマにしようと思ったきっかけはツイッターでした。
何気なくツイッターを眺めていたら、
心にグサっとくるツイートがありました。
それがこちらです。
このツイートを見て僕は、
どこの親もみんな同じ気持ちだろうと思いました。
これから新天地へ旅立つ子供の事が心配でない親なんていません。
それでも子供が決めた事だからと、寂しいけれど応援してくれています。
そして寂しがってる事を親は表には出しません。
もちろんその事に子供も気づきません。
とても短いツイートですが、母親の深い愛情に感動しました。
輝かしい未来を夢見て走ろうとする子供には
きっと見守る親の気持ちはわかりづらいだろうと思います。
それでもこのツイートを見て、
見守る側の親の気持ちを少しわかってあげてほしいなと思いました。
ここで少し僕の親の話をしたいと思います。
僕の両親は母親は健在ですが、父親は既に他界しています。
母親は僕が学生の頃、たしか小学生くらいだったと思いますが、
重い病気にかかり、それから何十年もの間、週に3回病院に通い続けています。
通わなければ命を落としてしまう重い病気です。
一度病院に行けば4.5時間拘束されます。
そんな中、僕とそして妹をずっと育ててくれていました。
父親が他界したのは今から約13年ほど前です。
この会社に入社し、まだ日も浅い頃だったと思います。
それからも母親は毎週3回、ずっと毎週毎週、病院に通っています。
病院から戻ってきた日はいつも体調が悪く辛そうです。
料理も好きなものを食べられません、食事制限があります。
体重、血圧を常に気にかけなければいけません。
それでも母は、自分達に料理を作ってくれ、
家事をし、家の事を守ってくれています。
僕たちに病気の事で弱音を吐いたことなんて見たことありません。
ご飯作ってほしいとか何かしてほしいと言った時、
体調が悪いからとか、断られたことも一度もありません。
いつも僕や妹のわがままを聞いてくれていました。
そんな母親を僕は心から尊敬し、感謝しています。
尊敬している人はいるかと聞かれたら、僕は母親と答えます。
本当に凄い人です。
多少の違いはあれど、
きっとどこの親も同じなのではないかなと思います。
子供がいくつになったとしても、
やっぱり大事だし心配するのでしょう。
僕の親も僕が一人暮らしをするとき、黙って送り出してくれました。
きっと心の中ではものすごく心配していたと思います。
そして自分を進学させるために借金までしてくれていました。
ですが、表には全く出さず教えてもくれなかったので、
僕はそのことに全然気付いていませんでした。
これから新天地へ旅立つみなさん、
表には出さないかもしれませんが、
きっと両親は旅立つ子供の事を心配しています。
どうか感謝の言葉を伝えてあげてください。
ひとこと心を込めて
「ありがとう」
そう言うだけで、きっと喜んでくれます。
「ありがとう」の反対の言葉は「あたりまえ」
以前どこかでそう教えて貰いました。
昔の僕は親からの愛情を「あたりまえ」だと思っていたのかもしれません。
ですが決してそれは当たり前ではありません。
一番身近にいる人に対しても
「ありがとう」と感謝をする事、
これは本当に大切な事だと僕は思います。
どんなことに対しても、
素直に「ありがとう」と言えること。
社会人としてとても大切な事だと、今更ですが感じています。
素直に「ありがとう」と言える人はすごく魅力的です。
自分を生んでくれ、ここまで育ててくれた両親に
自分を陰ながら見守ってくれていた、おじいちゃん、おばあちゃんに
自分と一緒に成長してくれた兄弟に
共に苦楽を共にした友人に
今まで色々な事を教えてくれた先生に
自分の事を慕って付いてきてくれた後輩に
自分とこれまで関わってくれたすべての人に
「ありがとう」と心の中でもいいので唱えてみて下さい。
きっと暖かな気持ちになったのではないかなって思います。
そして僕も改めて、
自分をここまで育ててくれた両親に「ありがとう」
こんな自分を長年根気強く見守ってくれる社長に「ありがとう」
気難しい僕と一緒に働いてくれている会社のみんなに「ありがとう」
今日も一緒に食事に付き合ってくれた親友に「ありがとう」
そしてエンジョブを選び、
4月から入社してくれる新入社員のみんなに「ありがとう」
エンジョブの社内は今、4月1日にある入社式に向け、
着々と準備を進めています。
今度入ってくる新入社員のみんなにも両親がいます。
きっと冒頭のツイッターのような思いで
子供を送り出しているだろうと思います。
そんな両親の想いを考えると、とても身が引き締まります。
楽しい事ばかりではなく、きっと辛いことや大変なこともあります。
それでもみんなが、「エンジョブに入ってよかった、ありがとう!」
と心から言って貰えるよう僕も精一杯頑張ります。
4月1日、新入社員の皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。