勝てるチームつくり
高橋純
経費の中でも最大の割合を占め、
他の経費と大きく異なるのが人件費である。
普通、社員から見れば、
社長は社員に払う給料は少ないほうがいいと思っている
と考えがちであり、ある意味では当たっている。
経験の浅い経営者からすれば、
少ないほうがいいと思うだろうが、
それは不正解だ。
給料が高いかどうかではなく、
支払い額に値するパフォーマンスがあるか否かである。
不思議なもので、
機械であれば同じ15万円、20万円、25万円を払うとき、
パフォーマンスが同じでなければ不満となり、
クレームを言ったり返品するだろうが、給料だけは違う。
生産性がどんなに低くても、
働いた時間に対して支払われるという考え方なので、
生産性ではなく、年齢、役職、拘束時間、勤務年数で決められ、
一旦決まった金額に対して生産性は問われない。
これを見直さなければ、
これからの会社は衰退するといっても過言ではない。
時代は5Gに移り、デジタル化が一気に進むと言われている。
それに伴い会社は社員のパフォーマンスを
数値で計れるようになっていくし、
もう既にあらゆる業務は数値化出来るようになっている。
これらを『データドリブン』というが、
データドリブンとは、数値化できる状態、
考え方を示しツールではないという。
日本は世界の先進国の中では相当な遅れがあり、
中小企業においてはまったく進んでいない。
だからこそ我々は、
一歩も二歩も先をいけるように、まだまだ学んでいく。
学びたい、成長したい、変わりたい、
そういう志の人だけが門を叩いて欲しい。
給料は高くてもいい。
社員全体の休日を増やし、有給消化率を上げ、
業務効率をまだまだ改善していくが、
それらはすべて業績を上げるための手段としてである。
そこを履き違えると業績は下がり、
最終的にいくら休みが増えても、
仕事が楽になっても社員は不満足に陥ることになる。
会社は組織であり、1つのチームだ。
社長1人だけで勝てる時代は終わった。
みんなで勝つ!!
それこそが最高の勝利である。