転職する前に考えるべきこと
高橋純
弊社は求人を出しています。
求人を出している以上、いい人材が来ることを願ってやみません。
それこそ、多少給料が高くてもいい人材が欲しい!!
多くの経営者は、いいや殆ど全員社長ならそう思っていることでしょう。
しかしながら・・・
いい人材かどうかは、実際に入社した後じゃないとわかりません。
大よそ、いい人材であろう・・・
という予測はできても、そうであるかどうかの検証は入社後しかできません。
その最たる理由は、優れた人材であったとしても、
入社2~3年で退職された場合、採用までにかかった費用、入社後の教育費等、元が取れない。
ですから、通常は学歴で大卒は月給〇〇円・・・と一律同じなのです。
そしてそれは採用される側も同じです。
就活で会社見学に行こうが、面接を重ねようが、最終的にここで良かったと思えるのは、
退職する時しか分からない、それは入社1年・2年・3年・・・とどれだけ楽しくても同じです。
そういった意味では、就職は人生と似ています。
途中良くても、最後まで良くなければ、それまでが否定されます。
転職された方ならよーーーく分かる話です。
最初から嫌々ながら、仕方なく応募する人、働く人はごくごくわずかです。
何らかのいいところがあったからこそ、応募して、仕事を継続できたはずです。
はっきり申し上げますと、人間関係で問題を起こす人は、
職場を変えても、やがて人間関係で必ず問題が生じます。
上司と馬が合わない場合、今は良くても上司が代わればまた生じます。
収入面の不満も同じです。
現状、良くても悪くなれば当然不満でしょう。
そして生涯、あなたを満足させる会社は現れません。
自営をしても、そこは同じです。
むしろ、もっと率直に表面化して苦労するはずです。
問題の多くは、自分で撒いた種が育っているに過ぎないのです。
そして、今はコロナ禍の真っただ中・・・
国公立大学の新卒者でも、20社くらい不採用になるのが当たり前の現在、
今行先を決めずに転職するのは無謀です。
あなたが選ぶ立場であった場合、新卒者とあなた、どちらを採用するでしょうか?
冷静に考えてみればわかることです。
そして政府の発表によると、来年は更に求人は少なくなり離職者が溢れます。
辞めるなら、次を決めてからにしましょう。
辞める前に、どうぞ当社の門を叩いて下さい。
そうすれば、そもそも辞めずに済む可能性が高くなります。