弊社の入社式では、
私は親の立場から話をします。

　

『あなたを育てるのに、
いったいどれくらいのカネが掛かったのか？』

　

『大人になるまで、
どらくらいの時間を費やしたのか？』

　

子供は考えたことすらないでしょう。それが当然です。

　

多くの親は、子供に大変さを語らず、
苦労を口にしません。

　

ですが、カネが余ってるから進学させようと思った親はいません。

　

多かれ少なかれ、自分の買いたいもの、
着たい服や飲食代を節約して、子育てに投じたはずです。

　

もしかするとあなたは自分の親に満足していなく、様々な不満があるかも知れません。

　

ですが、それは単なる世間知らずです。

　

虐待を受けず、育児放棄されず、普通に育てて貰えただけでも、

相当ラッキーなことです。

　

あなたは知らないかもしれないが、

確実に同級生の中には、母子家庭や貧困家庭がいました。

　

学校から帰宅しても誰もいない。

　

冷蔵庫を開けても空っぽで食べる物がない。

　

そんな家庭は実際に多数存在するのです。

　

それを知らないのは、同級生が友人には話さないから、それだけです。

　

そのような事実を突きつけて、
それでも感謝することはないのですか？

　

と真っ正面から突きつけます。

　

入社式で何故このような話をするのか？

　

それは親に感謝するということは、
根本的な、"人に感謝する心"です。

　

親に感謝をしない人が、
果たして先輩やお客様に感謝出来るでしょうか？

　

そして、感謝の反対は不平不満です。

　

不平不満がある人は感謝を忘れていますし、
感謝をしている時は不平不満は出て来ません。

　

親に感謝出来ない人は、きっとこの先、
誰に出逢っても、最初だけで、根本は不平不満を言って生きていくでしょう。

　

つまり、会社の人間関係はもちろん、
この先の人生さえも親子関係が影響を与えています。

　

だから親孝行の話を最初にするのです。