多田裕未
久原勇気
久原の弾丸旅行シリーズ第三段
今回は日帰りで鳥取に行ってきました。敦賀を午前2時に出発し、深夜のどこまでも続くような27号線と9号線を使って鳥取まで行き、帰りはついでに京都にある魂心家に寄って帰ったので距離にして550kmくらいを10時間くらいかけて運転してました。
冷静に考えなくともありえない旅程でしたが、個人的には今年行っておきたかった鳥取砂丘へ行くことが出来たので大満足です。
▲ありえない日帰りの旅程
そういえば、帰る途中で寄った牧場で食べたホットケーキが美味すぎて泣きました。
あんなにふわっふわのホットケーキは本当に人生で初めて食べました。
鳥取砂丘は天気は良かったものの風が強すぎて全く楽しめなかったどころか体に打ち付ける砂粒のせいで体中が痛くなったんですが、
それでもあのホットケーキを食べるためにまた行ってもいいなと思わされるくらいでした。
▲ふぉ~おかしおかし
ついさっき「泣きました」という表現を使いましたが、これはただの比喩表現なので実際に涙が溢れたわけじゃないんですけど。
でも、人間というものは年齢を重ねて行くに連れて、中々素直に感情を表に出せなくなって、泣けなくなるものなんじゃ無いかなと思っています。
事実、僕も中学生になった辺りから殆ど涙を流すシーンがありませんでした。
これは、僕の中で「泣くのはダサい」という固定観念が強くこびりついてしまっていたからだと思います。
学生時代には部活、学校行事、受験、そして卒業と沢山感動できる場面がありますが、僕は常にカッコつけていたかったので、どの場面でも涙を流すことはありませんでした。
そんな僕ですが、この前めちゃくちゃ号泣してしまった出来事があったんです。
それはエンジョブの一つのイベントである、「お礼面談」での出来事です。
お礼面談とは、、1年間お世話になった直属の課長に、感謝の気持ちを伝えるっていう、面談です。
エンジョブでは課長制度が導入されており、毎日の業務の報告や相談は基本的に全て直属の課長へと行います。
報連相をするべき相手が決まっているので、社内の報連相の流れが一本化され、業務が凄くスムーズになります。
そんな課長ですが、毎年4月に課が一新される為、1年毎に課長が変わるんです。そこで、1年間お世話になった課長に対して感謝を伝える、というのが「お礼面談」です。
昨年5月に七海課長もお礼面談について書いているので、こちらのブログも合わせて読んでみてください。
本音を言えば、入社したての僕はこのお礼面談って制度が、マジで面倒くさいと思ってたんですよね。
それまでの人生で畏まって感謝を伝えるような場面なんて全く無かったですし、あくまで会社での付き合いでしかない課長に、
わざわざ時間を取って面談するなんて恥ずかしいだけだし......と思って、実施するのも憂鬱でした。
▲多田課長がわざわざ休みの日に一緒に魂心家に来てくれました
入社したての頃の僕はめちゃくちゃ手のかかる問題児だった上に自分勝手で横柄な人間でした。
色々な場面で迷惑をかけたり、我儘を言って多田課長の事を困らせてしまっていたんです。
例えば、毎朝の起床チェックです。
以前にもブログで書いていますが、入社したばかりの頃の僕は寝坊を繰り返していました。
そんな僕を更生させるために、社長から毎朝の起床チェックをするように指示がありましたが、それを任されたのは所属課長である多田課長です。
朝、会社に来て他にやることが沢山ある中で、わざわざ僕の起床チェックのために時間を割き、反応が無かったら他の社員に送迎を依頼し、
しかも出社した後には指導面談をまた別でやる、という業務を圧迫してしまうような状態になっていたのに、
多田課長は僕に対してただひたすらに真摯に向き合ってくれていました。
しかも遅刻を繰り返していた頃の僕は凄く自分勝手な面が強かったので、そんな特別な措置をしてもらっているのに対してさもありなんと思っており、感謝や謝罪をしっかりしていませんでした。
今改めて思い返してみれば、本当に薄情な部下でしたが、それでもずっと失望せずに僕に対して課長として、上司として、沢山支援してくれていました。
▲みんなニコニコですが、そんな中でもひときわ笑顔の引き立つ多田課長です
そんな僕でしたが、エンジョブの社風である「ストローク」と向き合っていくことにより、段々と素直に人への感謝を示すことができるようになって行きました。
毎日誰かに対して意識してストロークをしようとすると、自分が山ほど周りから支援をしてもらっていることに気づかされたんです。
特に多田課長からのサポートは人知を超えた、驚くべき愛情と優しさに溢れているのを知覚しました。
お礼面談で多田課長と向きあってそんな1年間を思い返してみたら、本当に何故か自然と涙が出てきました。
人前で泣くのなんて人間として恥ずかしい、と思っていた自分が先に泣き出してしまうとは思っていなかったので、自分でもびっくりしました。
でも、これはきっと、1年前の自分と比べたら、本当に大きく変われた証拠なんだと思います。
たくさんの人に支えられていることに気づけて、素直に感謝の気持ちを伝えられるようになったからこそ、自然に涙が溢れたんだと。
僕の人生において、こんなにも根深い固定観念を、ここまで大きく変えてくれたのは、
紛れもなく多田課長という存在が、本当に大きかったんだな......って、しみじみと感じています。
▲多田課長へ日頃の感謝を込めて肩たたき
これは社長から聞いた話なんですが、入社したての頃の僕が「お礼面談」について社長から話された時、僕は「お礼面談で多田課長を泣かせたいです!」と宣言していたらしいです。
僕は全く記憶に無いですが、当時の僕は社長が気に入りそうで、自分が微塵も思ってもいないような上っ面だけの発言をよくしていたので、多分そのうちの一つだと思います。
1年経って改めて社長に「こんなこと言ってたよ」と言われても覚えていないのが、テキトーに言葉を並べていた確たる証拠ですね......。
ただ、そんな当時の薄っぺらい考えをしている僕に、「お礼面談では自分が先にこらえきれずに泣き出すよ」と言っても信じないと思います。
エンジョブに入社して最初の1年間は、僕自信の人生に取ってすごく大切な事を知って、人への感謝の気持ちを思い出させられた1年間になりました。
▲多田課長にお酒を注いでもらう