「正しく」と「早く」はどちらが重要か?
こんにちは。齋藤です。
今月11月であいちゃんももちゃん姉妹が来て1年が経ちました。てちてちとおぼつかなかった2人が今では大人の顔つきになり感慨深い思いです。
さて、今回のテーマは、「物事を実行するときに大切なこと」についてです。
皆さんは、「何か新しいことを決めて実行しよう!」という時、「どうやったらうまく行くか?」をよく考えますか?
または、皆さんの会社は「何が正解か?」と考える会議に時間を使っていますか?
私はというと、考えるのにとても時間を使う人です。「うまく行かない」「正しくない」という要因をすべて排除しなければGOサインを出せません。そしてエンジョブも、会議に長く時間をかけるのが大好きでした。
今までそれが一番良いと思っていましたし、「正しくないことを実行しても意味が無い、悪くすれば後退する、取り返しがつかなくなる!」と思い込んでいました。
しかし、最近やっと、それは違うということが分かりました。
物事を始めるのに大切なのは、「正しさ」ではなく「早さ」だったのです!
なぜでしょうか? これが、非常に単純なのですが、目から鱗モノだったのです。
例としてご紹介するのが、少し前に紹介のあった社内の断捨離です。
恥ずかしながら、「本当に良いかも分からないのに始めても大丈夫なの?」と半信半疑でしたので、良い事例になるのではと思います。
社内の断捨離は、「余分を排除し必要なモノだけを残すことで、環境と心の整備をし戦いに備える」ことを目的として始めました。
私たちが研修で学び持ち帰ったことですが、正直、意義ややり方を全て理解できているわけではありませんでした。
いつもなら「社内の掃除みたいなことを通常業務より優先してやるのはどうなのか?」について討論を繰り広げたいところです。しかし、この時は「とにかくやってみる」を合言葉に強行実施しました。
心配事はたくさんありました。
・「在庫を持たない業種なので、やってもあまり意味が無いのでは?」
・「ただ『スッキリしたね』だけで終わり、成果が見合わないのでは?」
・「社員のほとんどが参加すると業務が停止するのでは?」など。
しかし実施してみたところ、驚くくらい余分が出てきて、成果は想定を大きく上回りました。
今まで無駄なスペース、探す時間、迷う時間、遠いところのモノまで移動する時間の全てを1日ずつ無駄にしていたことに気がつきました。
そしてそこだけでは終わらず、まだまだやりたい箇所・最適化したい場所が見えてきたのです。
その結果、2回目の断捨離を実施。モノの置き場所の最適化が進み、その状態を維持してく仕組みの整備が進んできました。
今までまったく手を付けなかった箇所の最適化が動き始めたのです。
1回目の断捨離は、もちろん完璧にはできませんでした。
時間配分も人の配分も分からず手探りです。
しかし、1回やってしまえば、良かった点も足りなかった点も分かります。
改善すべき点が明確に分かっているので、2回目の実行はもっと早くなりました。
実行すれば確実に一段階レベルアップし、そこから見える景色が変わり、次の道が見えます。
面白いですね。
今までの私たちは、1週間かそれ以上の時間を使い、「どうしたら正しくできるか」を議論、最適な日を待つなどして過ごしていました。
その1週間の間、私たちの状況は1ミリも変わらず、飛び交う意見は全て「想像」です。
しかし、「失敗しても良い!」と1日で始めた今回の私たちは違いました。
たった1日で、社員全員が「どの点が成功で改善点は何か」を把握している状態になり、出す意見は全て「具体的な改善策」になりました。
いかがでしょうか?
1週間かけて一歩も前進しない会社と、座って考える時間を実行に充て2日で改善する会社、どちらが強いか考える良い例ではないでしょうか。
答えは明白で、子供でも分かりそうなものですね 笑
しかし実際、私たちはずっと気が付かずに前者のやり方を実施してきました。
実際にやってみて初めて分かりました。
「すぐに実行する」ことは議論の何倍もの成果がある!
フットワーク軽くどんどん実行することは楽しい!
私たちが会議室で座っていても、誰も成長しないし、誰も喜びません。
何時間もかけて「正解に近いと思われる答え」を出しても当たなければ無駄です。
それよりも、案が出たら「とにかくやってみよう!」と実行してみる方が成長するし、お客様にも喜んでいたく事ができ、反対討論が減れば社内の雰囲気も更に良くなります。
どの会社も、今あるシステムや仕組みや取り組みは、必ず最初に始めた人がいます。そこから多少なりとも改善をしてきて、今があるはずです。
逆に言えば、はじめの一歩がなければ今はない。始めるのが遅ければ遅いほど、改善も遅く少なくなるわけです。
会議に時間を使っていた私たちの会社の体験談、少しでも参考になれば幸いです。
改善実行を速くできる会社になり、お客様に喜んでいただける会社・社員を目指していきましょう。
私たちも議論討論の癖に負けて戻ってしまわないように、スピード実行を癖付けていきます。