目を反らしたいこと。それが実はチャンスなのです。
石田由香
最近の自分。
ちょっと自分で自分に嫌気がさしています。
かわいい我が子が、「ギャングエイジ」という時期に差し掛かってきて、なんせ言うことを聞きません。
幼児期には、
「ぼく、まいにちお勉強がんばる」
そう言って、幼児向けり教育テキストを毎日ルンルンで解いていました。
「おべんきょう、たのしい」
とも言ってました。
なのに、この年末から年明けの冬休み。
仕事から帰れば全く宿題をやっていないという毎日。
「明日はやる」と約束をします。
「何時からやる」とも、「どこからどこまでをやる」とも約束します。
なのにやらない...。
switchなどのゲームは、宿題をやったら使っていい。
そう言ってあるのですが、大好きなゲームをやる為に宿題を頑張るのではなく、宿題をやりたくないからゲームではないことで遊びます。
どこまで宿題が嫌なのか?
毎日息子との戦いです。
そして、年が明けて三日目。
書初めもやっと終わり、残りはポスターと、作文と、二つのみとなりました。
初登校の8日には四日あるから、なんとか間に合いそう。
そう、安心した矢先のことです。
担任の先生から頂いたリストにはない宿題があるということが発覚。
いわゆる「自主学習」と言うものです。
学期中に、コツコツとやってある子には存在しない宿題。
「自主学習もやらなきゃ~」と息子が冬休みに入った頃に言っていたので、「自主」とつくくらいだから、「できる限り」のものだと思ってました。
なのに、一月の三日になって、自主学習のノートを一冊丸々埋めないといけない。
と言う発言を息子がしたのです。
つまり、日頃からやっている子は大した量ではないけど、やってない子は凄い量です。
一体、息子は何ページやっていたのか?
怖いけど、見てみました。
そしたら数ページだけです。
5ページもやっていませんでした。
顔面蒼白もんです。
息子はケロッとしてます。
これにはブチ切れました。
計画立てて物事を進めることが得意な私です。
計画中に、想定外のことが発覚すると脳内で処理ができません。
しかも、リスケしてどうにかなるものならリスケして対処しようとできますが、リスケしたところで処理できない出来事が発生すると、対応できません。
動かない息子をなだめすかし、何とか宿題をさせてやっと目途が立った矢先のことでした。
自分の中で何かの糸が切れて、息子に怒鳴りつけてしまいました。
ノートの残ページを数えたら50ページも残ってます。
四日で50ページ・・・。
プラス、ポスターと作文。
どう考えたって無理です。
自分が仕事が休みなのは4日と5日の二日だけです。
残りの6日と7日は息子だけで宿題をしないといけません。
スパルタの強制で自主学習をやらせますが、ドン臭いので細かい漢字を小さく並べて書いてます。
そのスタイルで書くように学校から指導されているとのこと。
だったら、効率よくノートが埋まる算数とか社会で埋めるように
指示を出しますが、学校から「まんべんなく」やるようにと言われているので、頑なに守ろうとします。
うちの子は、いいところでもあるのですが、本当に「ドまじめ」なんです。
怒鳴り散らしながらやらせていたのですが、そんな自分に嫌気がさす毎日でもあります。
そのせいで夜に寝られなくなったり、仕事に出ても精神的に疲れています。
そして、うまくできない自分を責めて辛くなります。
でも、帰れば習慣化したかのように息子に怒鳴っているのです。
おなかにいた時は「五体満足で生れたらいい。手足がちゃんとあって目が見えて、ちゃんと話せて耳も聞こえて、体に障害がなければ十分だ」そう思っていたのです。
なのに、その時の気持ちをつい忘れてしまう自分です。
なんて自分はダメなやつなんだ。
そう思って、落ち込み責める毎日。
でも、ある日考え方を変えたらそこにチャンスがあることに気づきました。
「それって、自分の課題なんだよ」
って知らせてくれてるのだ。
つまり、その課題をクリアしたら「成長できる」と知らせてくれるのだ。
ママとしても成長できる。
そして、自分個人の幅も広がり「人間的成長もできる」
そう思えたら、頑張ろうと思えたし視界が開けた気がしました。
仕事でも同じです。
遅刻をしてしまったり、ミスをして損害を出したり、ちゃんとできなくて誰かに迷惑をかけたり、自分だけ決まったことができないことってあります。
上司に反論して後で反省することもあります。
そんな時に、落ち込んで自分を責めることもあるのでないでしょうか。
そうやっているうちは、自分の嫌なところは変わらないままだし、自分を責めている間は心の中は不幸です。
でも、自分の課題だと気づき、課題に取り組むことで改善されたりいつかは達成できるはずです。
そして、取り組んで改善しようとすれば、ただ自分を責めて何も変えようとしていることに比べたら手応えは必ずあるばずです。
新年早々、自分の課題に気づくことができました。
もしかすると、自分を変えるのに一年では足りないかもしれません。
でも、その課題を放棄せずに取り組んでいる限りは、来年の自分は今より成長できるはずです。
自分の嫌なことから目を反らすのではなく、自分を成長できるチャンスなのだと前向きに捉えていい一年を過ごしたいです。