理想の上司像と悩み
こんにちは。齋藤です。
最近は感染症対策のため、ねこ吸いとねこギュッギュを禁止されており、毎日悲しみでいっぱいです。
今回は、最近の悩みについて書こうと思います。
最近、「こんなことをしていてはダメだ」と反省しても毎回繰り返してしまい、困っていることがあります。
それは、
「自分に余裕が無く、イライラを出して相手を責めてしまうこと」
です。
会議で決まったことが期日になって理解されていなかったと分かったとき、
「なんで聞いてないの?ちゃんと聞いて!」と言ったり、
仕事の提出期限が守られなかったとき、
「今日が期限って言ったよね?なんで出来てないの!?」と言ったり・・・。
まさに、「口うるさくてイライラしている上司・先輩」像では無いでしょうか。
「こんな対応ダメだ」と思っていて、毎回反省して「次はもっと良い対応をしよう」と決めるのですが、気づいたらこのように言ってしまうのです。
私自身にとって、自分がこのような状態になっているとうことは、相当ショックなことです。
受け入れがたいです。
何故かというと、
自分の目指す人物像と真逆だから
です。
これまでのブログで書いてきましたが、私は歴代で1番、仕事の出来ない社員でした。
高卒でエンジョブに入社し、実務経験は0で時間管理やタスク管理能力がまったくありませんでした。
「1つの仕事を自分が完了させる」という感覚も分かっておらず、私のところに来た仕事は漏れなく「抜ける・溜まる・空中分解する」のどれかに当てはまるほどでした。
しかし、私はとても一生懸命取り組んでいたのです。
サボろう、楽をしようと思ってやっていたのではなく、「今日こそ絶対成功させる!!」と毎日本気で取り組んでいました。
しかし、結果は失敗ばかり。
どうしても自分の視野では「次に何をしたら良いか」が見えず、「締め切りまでにどうやって完了させるか」の道のりが見えなかったからです。
とにかく手探りで手をつけるものの、トンチンカンなことばかりしていました。
そんな私にとって、「感情で怒られる」ということは効果の無いものでした。
怒られても怖いばかりで、逆に萎縮してどうすればいいか更に分からなくなってしまってしまうからです。
ですから、私は「人は怒れば良い仕事をするというものではない」ということを自分の身で知っていました。
だから、自分が上司になるとしたら、「相手を肯定し、成功体験を積めるよう導ける人になろう」と決めたのです。
「絶対自分は口うるさくて相手を否定するような上司・先輩にはならない」と思っていました。
その姿とはまったくの真逆をしているから、今の自分に困惑しています。
一つ、自分の目標像となった人との体験があります。
その人とは、同期入社の尾上さんです。私の長年の相棒です。
とてもしっかりした仕事の出来るお姉さんで、社会人になりきれていない私にたくさんの基礎・基本を教えてくれました。
あるとき、まったく仕事完了への道のりが見えず沈んでいた私のところへ尾上さんが来ました。
「なぜできないのか!?」と怒鳴るためではありません。
私の状況を整理して、自分で自分の計画を立てる手伝いに来てくれたのです。
「まず残っていることを紙に書き出して。期限と優先順位で並べ替えて。それぞれにどのくらいの時間がかかる?」
と、質問をしながら私に紙に書かせてくれました。
私は、その時はじめて、自分の手で自分のタスクを整理するという体験をしました。
「こんなに頭がスッキリするものなのか」と驚いた記憶があります。
尾上さんの立場だったら、他にも選べる対応があります。
・「今から私の言った通りにして」と全て指示してやらせる
・「なんでできないの?あとがつかえてるから早くして」と感情をぶつける
などなど・・・。
全て指示してやらせるのでは、本人にとっては作業になるので学びに繋がりません。
感情をぶつけるのでは、そもそも動けなくなり、関係も悪くなります。
それらを選ばず、質問だけして、自分で考えさせるように誘導してくれたのです。
その時は分かりませんでしたが、これはとても凄いことです。
今ようやく分かってきました。
仕事のできる人とは、できないことを人の責任にしません。
チームで成果を出せるように自分自身が考えて立ち回ります。
私がやっていたことは、責任転嫁をして自分が改善することから逃げるということでした。
今私は、エンジョブに入社して10年目になります。
先輩になってからはずっと、「自分は昔出来なかった」という強みを活かしてきました。
しかし、今はその強みを自分で捨てているように思います。
再度、初心にかえって思い出さなければいけない。
このままでは、うまく行かないことは人のせいにし、自分を守って改善することを拒む人になってしまいます。
今はうまくいかない期間の真っ只中で、正直毎日落ち込む時間が長いですが、課題があるから成長できます。
この課題が目の前に来てくれたことに感謝し、この機会にクリアしてしまいたいと思います。
ちなみに・・・
私は新人の頃に「こういう40代になりたい」というイメージを決めています。
私の強みの一つとして、「あこがれの姿へなろうとするパワー」があります。
その強みを活かして、毎日を理想へ向けての一歩にしていきたいです。
▼「こういう40代になりたい!」像
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・相手や物事を否定しない器の大きさがある
・大きなトラブルがあっても慌てず対処する余裕がある
・自分が出しゃばらず部下・後輩を導き育てる。しかし必要な際はいつでも第一線でメンバーを引っ張れるパワーがある
・後輩の目の上のたんこぶにならない。意見・提案を認める相談しやすい雰囲気がある
・メンバーが自分の強みに気がつき、伸ばしていけるような関わり方をする
・いつでも自分が源で行動し、人を責めず常に改善し成長していける
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※「40代」としているのは、自分の中の「上司・ベテラン」とは40代くらいのイメージだったからです。