経営者の感覚を社員が共有している会社が強い
こんにちは、齋藤です。
最近とても暑くなってきましたね。
朝起きると一緒に寝ている猫が脚にしがみついて寝ているのでさらに暑いです。
▲超のんびり屋のもあ坊
猫が可愛すぎて、毎日朝起きる時間がとても幸せです。
▲齋藤家にいるねこ2匹です (黒が「もあ」、白が「れん」)
さて、今回は
「経営者の考えを共有する会社は強い」
というテーマでお話しします。
先日、私が社長同行の営業時にひとつ失敗し、社長にカバーしてもらったことで「経営者の数字感覚はすごいな」と思い、自分はまだまだだなと思ったことをお話しします。
目次
1、営業での失敗を社長がカバー
▲旅館営業と撮影中(齋藤・大久保)
先日、社長、野々宮、大久保、私の4人で久しぶりに地方営業に行ってきました。
2泊3日で九州3県をを回ってきました。
社長・齋藤、野々宮・大久保ペアの2組に分かれて各エリアを回っていく行程でした。
▲ホテルでの朝食風景
そこで私が、1件新規の取引旅館様との話の中で一つ良くない流れにもっていってしまいました。
その旅館様は、もともと
「旅行会社とは取引したくない。手数料なしなら別に良い」
という話をされているところでした。
私はその前提から考えを脱せられず、
「手数料の話をしたら取引を断られてしまう」と思い、
ずっと「手数料は頂かないから取引をお願いしたい」という話をしていました。
しかし、旅行会社の利益はどこから来るかというと、その旅館様からの手数料です。
それがないと、いくら売上を上げても利益は上がりません。
▲撮影中の野々宮課長
そこで社長が割って入り、
「手数料ゼロですと、取引を続けていく中で良好な関係は築けません。
宿泊15,000円以上の場合だけ、○%頂くという取り決めにしてはいかがでしょう?」
と言ったのです。
私は「取引断られるのでは!?」とヒヤッとしましたが、実際は違いました。
寧ろ、相手の社長様は安心したように、
「ですよね、利益ナシなら、なぜ案内してくれるのかな?どこで利益を稼ぐのかな?とずっと疑問だったんですよ!」と言われました。
その後、相手の社長様の警戒が明らかに解け、
案内金額や内容の話の具体的な話がどんどん進んでいきました。
相手にとって良いと思っていたことが、経営者にとっては疑問でしかなく、
逆に警戒させてしまっていたのです。
2、経営者とは、数字に一番敏感な人
▲代表の髙橋
このやりとりには、決定的に「一社員」と「経営者」の違いが出ています。
一社員である私の感覚は、
「たくさんある中で1件手数料なしのところがあっても、お客様の要望を叶える方が大事。それでリピートしてもらい他でカバーすればいい」
というものでした。
しかし、社長は違いました。
「小さくても目の前の利益を逃す感覚を「良し」とすると、年間でとんでもない数値の損害になる」
というのが、経営者の感覚です。
その経営者同士の話を目の当たりにして、私は「自分の利益感覚は全然なっていない」と気づかされました。
経営者を疑似体験する研修や、企業幹部が参加する研修に多数行かせて頂いているというのに、こんなに未熟で本当に恥ずかしい限りでした。
ただの一般社員が見ている数字は、その日の数字です。
しかし、経営者は3年後、5年後の数字まで見えています。
数年後の目標数字が見えているから、目の前の1件1件を無駄にはできないのです。
また、
経営者の中でも「創業経営者」は特に数字とお客様に敏感です。
創業経営者とは、二代目や三代目ではなく、0からその事業を立ち上げた人のことです。
まだお客様が0人の段階から、1人、2人・・・と増やし、現在の姿にまで会社を育ててきた人です。
ですから、1円の利益がどれだけ有難いか、1人のお客様が自社を選んでくださることがどれだけ有難いことかを身をもって知っています。
エンジョブの社長の髙橋も、創業経営者です。
最初はアパートの1室で、自分一人で起業しています。
もともとは全て自分でやらないと気が済まない性格から、社員がいても自分が駆け回っていましたが、今はどんどん幹部と社員に権限移譲を進めています。
そこで問題になってくるのは、「社員が増えると、お客様と接する社員に経営者の感覚が届かない」ことです。
3、経営者の感覚を共有している会社が強い
▲社長講義後のディスカッション風景
皆さんは、どこかの企業に電話をしたらめんどくさそうにされたとか、「うちに頼まなくてもいいです」という対応をされたという経験はありませんか?
こういう対応こそ、「経営者の感覚が浸透していない会社」です。
最初からそんな対応で創業経営者がしていたら、誰もお客さんなんて来ませんよね。
そこまでいかなくても、お客様と第一線で関わる社員が積極的に売上を取っていこうとしない会社は多いものです。
それが一人、二人・・・と複数になり、また1年、2年・・・と積み重なることで、出している損害額は途方もないものになります。
創業経営者は、
「買ってもらわないと売上は上がらず食べていけなくなる」と思っています。
だから、目の前の一人のお客様も一生懸命追いかけて自社をPRし、また使って頂けるように誠心誠意対応します。
そんな対応を、社員一人一人ができるとしたら、こんなに強い会社はないと思いませんか?
私たちエンジョブも、そこを目指していますが実際はまだまだです。
課長である私が、前述したようなていたらくでした。
しかし、千里の道も一歩から。
できることから一歩一歩です。
そこでしているのが、毎日の「社長講義」です。
ここでは、社長から15分間、経営計画書(会社の方針が記載されたもの)の解説をはじめ、営業や利益の考え方などを社員へ講義されます。
▲社長講義風景
私たち社員は、一社員でありながら、
「創業経営者だったらどのようにお客様にトークするか?」
「創業経営者だったら利益をどのようにして取っていくか?」
の考え方を毎日教わっているのです。
これは、普通の企業ではなかなかない取り組みです。
これにより、社員が1年後の目標数値を作り、進捗を追っていくような基盤ができています。
▲経営計画書読み上げ風景
理想とするところにはまだまだ遠い道のりですが、エンジョブでは1日たりとも「昨日より前進していない」ということはあり得ません。
この社長講義を体験してみたい方は、エンジョブの会社見学時に参加することができます。
現在はコロナ禍のため、二次面接合格後に参加可能です。
興味がある方はぜひご応募くださいね。