他社との交流は、会社を成長させてくれる
石田由香
まだまだ暑い日が続いております。
エンジョブでは、毎年恒例となった「経営計画発表会」を遂げてホッと一息つきたいところではありますが、営業チームが遠方へ出張に出たり、コロナ禍とは言え行楽シーズン向けて続々と旅行問い合わせが入るなどして、慌ただしい日々を送っています。
昨年から、弊社では基幹システムの老朽化に伴い移行のミッションが進んでいます。
今回で3作目とはなるのですが、今までは「スクラッチ」と言われる、自社の仕事内容に合わせて一からオリジナルで作るシステムを使っていました。
しかし、今回はクラウドで展開されるシステムを導入し、自社に合わせて足りない部分を構築してもらうというものです。
今回、CRMという顧客管理ツールをメインに考えているというのと、電話業務もPCで対応できるようにしてクラウド化することが目的となっていました。
今までの我が社であれば、スクラッチ一択でした。
しかし、普段お世話になっている東京のエンジニアの方からクラウドシステムのことを教えてもらい、そっちに舵を切ることにしたのです。
CRMと言われても、任された自分にとってはチンプンカンプンです。
色々ググりながら調べて、
ZOHO
Zendesk
Salesforce
この三社に焦点に絞り、問い合わせをしてみました。
ZOHOさんは、まず窓口を探すだけでも大変でした。
インド?の会社で、問い合わせたところ、日本の支社はあるみたいですが、製品を売る専門で、その後はお客様でどうぞ~。
というスタンスに感じました。
Zendeskさんは、アメリカの会社です。一番最初に問い合わせてみたのですが、担当をしてくれた方は日本の方ではあるのですが、フィリピンだったか、東南アジアに在住で、気軽にかけられる電話窓口みたいなのがなく、基本メールでのやり取りでした。
Salesfoerceさん。ここは見積りがダントツで高かったです。
若干高いなんてもんではなく、ぶっちぎりで高いんです。
しかし、アメリカの会社とは言え日本の各所に支店があり、電話もかけられる窓口がありました。
Salesforceさんに問い合わせをしたところ、すぐに担当営業の方がついてくれ、エンジョブがある北陸を担当する方ではあるのですが、東京本社所属、お住まいは千葉。コロナ禍であったため、テレワークとのことでご自宅からWEBチャットでMTGを行ってくれました。
めちゃくちゃ爽やかな好青年で、田舎者の自分から見たら慶応ボーイみたいな「できる」「見た目抜群」の営業マンでした。
話もまとまっていて、めちゃくちゃ親切で手際もいい。
こちらのシステムのデモを見て、すぐに状況を理解し、最高のベンダーさんを手配してれました。
それだけでなく、「明日北陸に行っているので」と言って、東京からエンジョブを訪ねてきてくれたのです。
なんちゅうフットワークの良さ。
しびれました。
次は上司の方を連れて訪問すると言ってくれていたのですが、残念ながらエンジョブ側でミッションが停止されたので叶いませんでした。
導入に向けて、候補は三社あったのですが、担当の自分からすると、実働するところまで持って行かないといけないです。
みんなが使えるようになってナンボです。
価格で言えば、ZOHOやZendeskの方がダントツで安かったのですが、恐らくだけど、導入したとしても自社ではどうにもならなかったと思います。
更に言うと、こちらの要求が高いため、みんなの求めるものを満たすとなるとSalesforce一択でした。
ミッションが再始動となった時には、Salesforceでは最初に担当してくれた方の担当ではなく、再編されて名古屋支社の方になりました。
体感したところ、東京の方よりフレッシュな感じで貫録はなかったのですが、それを補う以上に誠実で、もともとの担当の方も親切でしたが、さらに親切で優しい方です。
上司の方を連れて二度ほど挨拶に見えてくれましたが、その上司の方もキレキレで、只者ではない感じです。
そのおかげで、社長は高くてもSalesforceさんを選んでくれました。
そのSalesforceでは、対応中の案件から未来の売上や粗利を予測することができます。
目標に届く見通しがないと、過去客などに営業をするなどして見込み客を増やす指示を出すこともできます。
今までと違った手法を取ることができ、期待のしどころ抜群のシステムです。
各社と比較して価格が高くてもSalesforceにするという決断をするまでに、自分自身が顧客の心理や行動を体験することができました。
お客様は条件や価格で商品を選ぶと心のどこかで感じていましたが、そうではなく、販売する企業の体制や担当の人の対応で高くても価値を感じれば購入するということです。
話は変わり、現在社内でMailを扱うソフトの利用料に毎月44,000円の費用を支払っていました。
そのSalesforceの営業の方に、システムを移行したらどんなメーラーを使ったらいいか相談したらGoogle workspaceがいいとアドバイスを下さいました。
初めて聞く名称でしたが、調べたらかつてのGoogle Suiteのことであり、Gmailのことでした。
44,000円の費用を支払ってでも使用する要件が整っていたから、高いメーラーを使っていましたが、懇意にしている東京のエンジニアの方にレクチャーを受けながら、柳君がGmailのカスタマイズを行ってくれたおかげでGmailに切り替えることができ、44,000円×12か月 年間で528,000円の削減ができました!
更に、Googleカレンダーも1つのアカウントをみんなで共有して使っていたため、予定がゴチャゴチャして見えていたのですが、個人別にアカウントを元々持っていたので、カレンダー分け、共有設定をしたおかげで見やすくなった上に、必要な人だけのスケジュールを取れる時間帯も簡単に探せるようにもなりました。
自社内だけの世界では、知っているツールは限界がありますが他社の情報や、披露してくれる技を見ると学ぶべきものがあり、会社をどんどん進化させてくれます。
今は忙しくてできませんが、もう少し落ち着いたら、タイムスケジュールもGoogleカレンダーに移管し、どの仕事に何時間使っているか自動集計できる仕組みを柳君に依頼し、導入してもらおうと思っています。
体感の話にはなりますが、県内企業のIT導入はまだまだ遅れていて、東京などの企業と接していると、当たり前に使われているツールが、県内企業で見かけることがない。というのはままあります。
エンジョブは、わずか社員13人ではありますが、その規模の割に活用しているITツールは、県内レベルではなかなかなものではないかと自負しています。
東京に出ても、そこそこのレベルをいってると思います。
社員みんなもITツールに慣れているのもあるし、新しいツールを入れても抵抗なく、すんなり使ってくれています。
来年のエンジョブは飛躍の年になると思います。
コロナ禍で大変なことには変わりないですが、課長さん達が中心となり会社の業績を上げるよう取り計らってくれています。
それに続くみんなも、協力的です。
そしてシステムも変わり、電話も電話機ではなくPCでの対応となり、テレワーク化されます。
最近は大企業のシステム会社さんとのお付き合いも始まり、大企業の仕事の進め方も見させてもらっています。
更に学ぶべきお手本を元に進化できそうです!
エンジョブが今後どのように発展していくのか。
どうか楽しみに見てて下さい。