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スタッフブログ

Staff Blog

自ら考えて行動し、成長し続けることを目指すエンジョブ社員のブログです。
大切なのは日々のちょっとした気づきや学びの積み重ね。
「仲間と、そしてブログを見てくださっている方々と共に成長したい!」そんな思いを込めて社員一人ひとり書いています。

3年ぶりの帰郷 父と弾丸登山

齋藤秋紗

こんにちは、齋藤です。

この8月はお盆前に連休を頂き、友達と一緒に徳之島へ旅行に行ってきました!
那覇からフェリーで10時間の長旅でしたが、どこに行っても綺麗な島で本当に良かったです。

▼動画:徳之島の海
https://youtu.be/ZG1aZktRLqk

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▲那覇からフェリーで10時間

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▲与那浜ビーチ

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▲カフェで出会った店主さんに誘われて飛び込みでSUPに挑戦

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▲朝5時 喜念浜ビーチの日の出


今回なんと、お盆前に連休を頂いたにもかかわらずお盆も普通に連休を頂きました。
せっかくの機械だったので、久々に長野に里帰りしてきました。
コロナになってから自分の育った長野の村へ帰ることができず、今回は3年ぶりの帰省となりました。

1、父に会いに弾丸帰郷


今回長野へ帰省すると決めたのは、休みに入る2日前。
「せっかくならお父さんと登山したいな!」と思いつき、父に「明後日から帰るから、登山したいし良い山見つけておいて!」と、電話しました。

父:「俺お盆仕事なんだけど...」
私:「やだ!娘が帰ってくるんです!って言ってお休みもらって!」

結果、なんとか2日間お休みをもぎ取ってくれました。
横暴な娘ですね。。

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▲1日目、父と妹と食事


なぜ登山をしたかったかというと、父の趣味の1つが登山だからです。
1人でホイホイ色々な山に登るので、なんだか楽しそうで自分も一緒に登ってみたいなと思っていました。

以前に一緒に登山に行ったのは私が小学生のころだったので、本当に久しぶりでした。
「30分で登れるところでいいだろう」と言われましたが、「やだ!本格的なところがいい!」と探し直してもらい、新潟県の平標山(たいらっぴょうやま) 標高1980Mの山に決定しました。


「山の頂上で煮込みラーメンを食べる」という目標を掲げ、ランニング用のウェアとシューズと帽子で出発しました。


2、平標山(たいらっぴょうやま)登山記


長野帰省して2日目の朝、朝7時に出発して9時ごろから登り始めました。
平標山は新潟県の湯沢温泉にあります。

登り始めは私の知っている山と違い、いきなりの急斜面でした。
父に聞いても「ここは結構最初から急斜面の山だな」と言っていたので、割とハードな方だったみたいです。

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▲登り始め なかなかの斜面

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▲三合目 まだ元気!

登り始めると、山でしか見ない植物がちらほら出てきました。
父は高山植物が大好きで、毎回植物のポケット図鑑を取り出して調べながら山に登るのが趣味です。
今回は不覚にも図鑑を忘れてしまったとのことで、私が「この花なに?」と聞くと「うーん、これは多分〇〇。家に帰ったら答え合わせしよう!」と写真を撮りながら進んでいきました。


タマゴタケ、山ごぼう、ヤマホトトギス、アキノキリンソウ、コゴメ草、エーデルワイス・・・
普段見ることのない花を見るたびに「これなに?」と質問しては教えてもらいました。

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▲ヤマホトトギス(鳥のホトトギスの柄に似ていることから)


高山植物は、同じ種類の花でも生えているところによって花の付き方が違い、見分けるのが難しいそうです。
頂上付近か、日当たりが良いか、雨が良く当たるかによって全然違う花に見えるので、花だけでなく葉の付き方まで見ないと分からないのです。


「高山植物は普通の花より慎ましやかなところが可愛いんだ!」と、父が高山植物の魅力を語っていましたが、その気持ちも分かる気がしてきました。
確かに色は白や黄色、淡いピンクや紫が多くて上品。
花も大きなものはほとんどなく、小さく慎ましやかに咲いています。

加えて同じ花でも環境によって少しずつ姿かたちが変わるという奥深さ...。
見る人に「ここは標高が高くて背が高い木が無いから風の影響を受けやすく、花も背を低くしているのかな?」と考察させてくれるのも楽しい。

なるほど確かに沼にはまりそうな魅力があるなとわかりました。
また、そこに魅力を感じるのが親子で一緒なのもなんだかいいなと嬉しく思いました。

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▲霧がかかっている尾根


四合目までは急斜面が続き、五合目から七合目は斜面が無くなってきて楽になりました。
最初、尾根に来た時は白い霧でほとんど景色が見えません。


しかししばらく歩いていると、風向きの関係か霧が晴れて頂上付近が見える瞬間が出てきました。
本当に5秒ずつくらいの感覚で景色が変わります。

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▲霧が晴れて遠くの山も見えるように


気が付くと霧がすっかり晴れて遠くの山まで見えるようになりました。
私が中学生の頃に父と登った「苗場山」という山が隣にあるのですが、なんとそこの山小屋まで見えました。
本当に何年も前ですが、その時の記憶もハッキリ覚えているのでとても懐かしかったです。

頂上に近くなり、八合目、九合目はまた急斜面と階段が続きました。
さすがに足の疲労がたまり、もはや足の力だけでは登ることができなくなり手も使って一歩一歩進んでいきました。
立ち止まると足がガクガクに震えてきます。

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▲今回のマイベストショット!九合目付近から ここを登ってきました

しかし頂上付近は背の高い木がなくなり、一面が高山植物のお花畑です。
もう夏の花が終わり、秋の花が咲いてきています。
そのお花畑や、風が吹くたびに波打つ尾根の風雅さ、遠くの山の脈々とした連なりの景色にテンションが上がり、疲れていてもずっと楽しく足を進めることができました。

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▲頂上付近は背の低い植物が絨毯のようになっています

やっと頂上に着くと、意外と狭くて何もないことに驚きました。
「頂上」の目印がある他、別の山に行く道の目印があり、そのまま進むと隣の山の頂上まで行くことができます。
なんというか、そういう道を見るとワクワクしてしまって行きたくなってしまいます。

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▲平標山頂上 ここから仙ノ倉山、松手山へ行けます。


「それが登山家が感じている魅力だよ。あっちの山からはどんな景色が見えるんだろうと考えると行きたくなるんだ。縦走といって、何日か泊りがけて山から山へ移動することを言うんだよ」と教えてもらいました。
確かに父も3泊くらい登山に行っていましたが、こういうことか~と思いました。
これは絶対にやりたいので、来年は1泊2日で一緒に縦走登山をしようと約束しました。

頂上を降りて30分くらい歩いたところに山小屋がありました。
湧き水を自由に汲むことができ、イステーブルなどの休憩スポットがありました。


そこで念願の袋ラーメンを取り出し、父が用意してくれた山用調理グッズで作って食べました。
山の上で食べるラーメンの美味しさって格別です。10年以上ぶりの味で特別美味しく感じました。

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▲山小屋で袋ラーメン!

下りは登りとは違うルートを使いました。下りのルートの方が階段が整備されていてとてもありがたかったです。


登りに3時間、山小屋での休憩30分、下り2時間の合計5時間半の登山でした。
途中途中で写真を撮ったり高山植物を観察したりしていましたが、標準タイムで踏破です。

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▲下りルートの川

3、下山後の振り返り


登山後は近くの日帰り温泉に行き、汗を流してから夜の飲み会の買い物に行きました。
夜は20時半ごろに家に着き、一緒にお酒を飲みながら今日の登山の振り返りをしました。


今日見て分からなかった高山植物を図鑑で調べて答え合わせをしたり、テレビ画面に撮ってきた写真を映して「ここ綺麗だったね!」とか「ここきつかった~」などを言い合っていました。


酔っぱらった父は高山植物の写真を何回も映しながら、
「ヒュ~~~!!この花超かわい~~!!」
「こんな写真撮った!?パンフレットに使えるんじゃない!?俺天才!!??」
とテンションブチ上がりでした。


私も酔っぱらって「最高だね~~~超かわいいね~~!!!」と、花を見ながらずっと盛り上がっていました。

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▲私の一番のお気に入り コゴメ草 小さくて可愛い!

終盤で、父がぼそっと「幸せな時間だったな・・・」と言っていたのが、なんだかすごく嬉しかったです。
私もすごく満たされた時間でした。

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▲毎回記念撮影

人が魅力を感じる趣味というのはそれぞれです。
音楽、ショッピング、スポーツ、アウトドア、ゲームや動画など、本当に多岐に渡ります。
その中でも登山や高山植物を調べることが好きな父のことはすごく魅力的だと思うし、自分もそこに魅力を感じられることを嬉しく思いました。


ぜひこれから毎年の恒例にしたいです。
来年はあらかじめ身体を鍛えておいて、もっと動けるようにしていきたいです。


今回長野への帰郷を勧めてくださった社長へ感謝です。