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スタッフブログ

Staff Blog

自ら考えて行動し、成長し続けることを目指すエンジョブ社員のブログです。
大切なのは日々のちょっとした気づきや学びの積み重ね。
「仲間と、そしてブログを見てくださっている方々と共に成長したい!」そんな思いを込めて社員一人ひとり書いています。

12年間ありがとうございました

齋藤秋紗

こんにちは、齋藤です。

暖かくなってきて、猫たちがひっくり返る光景が日常化してきましたね。

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▲これはひっくり返ってないあいももちゃん

突然なのですが、今回が私の最後のブログとなります。

2023年の3月いっぱいでエンジョブを卒業し、デザイン系の専門職へ転職することとなりました。

19歳の時から丸12年間お世話になったエンジョブを離れるというのは、今でも不思議な感じがします。

それでも、イラスト・デザインの専門職は昔からの憧れでした。

学生時代に一度諦めました夢でしたが、エンジョブで鍛えてもらった自分で再度挑戦することにしました。

このブログも、2011年に入社してからずーっと書かせてもらってきました。

それが今回で最後だと思うとなんだか寂しいですね。。

しかし、今年は有望な新入社員の女性2名がエンジョブの仲間入りをし、去年入社の提中さんのもとで指導を受けています。

新しい課長陣も編成されて心機一転、先輩社員たちも更に勢いがついています。

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▲完遂力の多田課長とチート柳さん

ガラッと新しい色になって、更に成長していってくれるでしょう。

今後は外からではありますが、楽しみに見守らせて頂きます!

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▲にんにん!

・・・それでは最後のブログとして少々長くなりますが、自分とエンジョブの記録用に振り返りとして書かせて頂きます。

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<目次>

1、エンジョブについて

 (1)一番の感謝:「いつでも最高のチームでいてくれた」
  (2)好きなところ:「改善が速すぎる」
  (3)ヤバイところ:「社員教育に労力を惜しまなすぎる」

2、12年間の振り返り

 (1) エンジョブとの出会い
  (2)ポンコツ時代、もがいた日々
  (3)全国営業の開始~定着
  (4)初、課長へ挑戦
  (5)変化したモチベーション

3、最後に

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1、エンジョブについて


 

(1)エンジョブへの一番の感謝

この12年間を振り返って、エンジョブに一番強く感謝しているのは「いつでも最高のチームでいてくれた」ことです。

「最高のチームの仲間になること」は、まさに私がずっと欲しかったものだったのです。

エンジョブに入る前、学生時代の私はこんな感じでした。

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人見知りでクラスの人とほとんど話せない

 →友人3人が休むとどこに居て良いか分からない

学校祭やクラスBBQなどのイベントごとは8割が恐怖

 →一人になるのが怖く、自分の居場所を常に探している状態

目立つ役回りが苦手、人の後をついて行くのが普通

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そんな自分がずっと憧れていたのは、

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誰とでも気兼ねなく話し、意見交換ができる

仲間と一緒に目標に向かって一生懸命になれる

人の役に立てる、感謝される

人の居場所を作ることができる

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そんな自分・環境でした。

あっという間だった12年間を振り返ると、エンジョブではずっと、自分が憧れていた姿を実現させてもらっていました。

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▲最高の相棒&師匠、尾上さんと

あんなに一生懸命居場所を探していた自分が、エンジョブでそんな心配をしたことは一度もありませんでした。

ややこしい人間関係や派閥のようなものが一切なく、全員一致の目標に向かっていつでも意見交換や試行錯誤をしてきました。


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▲いつでも真剣勝負!腕相撲大会も手加減なし!

誰かに声をかけたり、何かに気づいたりすると、「ありがとう、おかげで助かりました!」と、口頭だったり日報だったりでいつも感謝を伝えてもらってきました。

自分の不安の8割以上を占めていた「人間関係の不安」が無いことで、自分の改善・業務や会社の改善に集中することができました。

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▲新人時代、酒井先輩と握力勝負

毎日不安でやり過ごしているのと、こうしてチャレンジ・振り返り・改善を積み重ねられるのとでは天と地ほど違うと感じます。

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▲マラソン大会にも全力参加しましたね!(これは...南条のはなはす早朝マラソン)

私のエンジョブへの一番の感謝は、いつでも最高のチームでいてくれたことです。

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▲提中さん入社時の歓迎会にて...女子チームで包囲!

新人時代、先輩は優しく一生懸命導いてくれました。

後輩の人たちはいつも感謝を伝えてくれ、成長する姿を見せてくれました。

課長になってからも、先輩たちはより一層強いサポートをしてくれました。

社長は自らが成長する姿を見せながら、ずっと私たち社員の能力を伸ばしてくれました。

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▲社員旅行in姫路 多田課長が爬虫類館でトラウマ植え付けられてましたね

全員が向上心高く改善を怠らない。

こんな仲間に囲まれて、様々な分野に挑戦し続けた12年間は間違いなく私の誇りです。

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▲社員旅行inプーケット 齋藤新入社員時にいきなり豪華海外旅行!


2、エンジョブの好きなところ

私のエンジョブの好きなところの一番は、上記に書いたように「最高のチーム」であること。

そして2番目は、「改善が速いこと」です。

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▲前進あるのみ!

そのままですが、とにかく改善スピードが速いです。

個人レベルの改善はもちろんですが、会社全体のことまでも激早です!

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▲2Fの全部の壁がホワイトボード化したとき。感動でした!

普通だと、改善案を出しても「それはまあ、おいおい・・・」となることが多いですよね。

よく、新人が気づいたこともベテラン社員や上司の人が変化を嫌って改善したがらないという話を聞きます。

しかし、エンジョブではそれが皆無です。

新人、ベテラン、その他、誰でも「これはこうした方が良いのでは?」「これってやりづらくない?」という気づきを口にすると、「何!?詳しく教えて!!」と大歓迎されます。

そしてその改善案が色々な方向から出され、良さそうならすぐに採用されます。

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▲「社員全員のスケジュールを一元化したい」を柳さんが叶えてくれました

「面倒だから・・・」「時間がかかるから・・・」「今までこうしてきたから・・・」という理由で却下されることはありません。

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・お客様に喜ばれるか?

・利益が出るか?

・効率が上がるか?

・自分たちが嬉しいか?

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この判断基準に当てはまるか? というシンプルな話です。

自分の意見が抑圧されない。

良くないと分かっていることを続けない。

これがどれだけストレスフリーだったことでしょう。

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▲ビジョン合宿にて。過去のエンジョブの改善の歴史を作成しました。

だから、エンジョブはいつでも社員全員の改善意見を取り入れた最新版なのです。

1年経てばまったく違う状態になっているので、「昨年と変わってない」ということがほとんどありません。

今まで変えてきたことを挙げるとキリがありません。

ペーパーレス化、壁のホワイトボード化、環境整備、リモートワーク整備、営業戦略の転換、ウェブ分野強化、経営計画発表会、社内見学会、昼食会・・・。

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▲「利益目標と進捗度、各個人の成績を可視化したい」を、飯田課長が主導で叶えてくれました

この変化の度に、能力を発揮する人たちが違いました。

システム系を進めてくれる人、最初に試行錯誤してくれる人、業者さんと計画を進めてくれる人、抜けた人の分も業務をカバーしてくれる人。

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▲全員すごい能力を持った仲間達です!

本当に頼もしい仲間たちと一緒に仕事をさせてもらいました。

これだけ変化を続けられる会社の歴史に、自分も名を連ねられたことを誇りに思います。


3、ヤバイところ:社員教育に労力を惜しまなすぎ

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▲腕相撲大会(なんと、提中さんが勝って賞金ゲットしてました)

エンジョブにいて一番クレイジーだと思ったことは、社員教育に労力を惜しまなすぎるところです。

とにかく、社員研修にかける額と時間が凄い!!

額で言うと、課長の私は年間で100万以上は使ってもらっていました。

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▲HTML&CSS研修メンバー

また新入社員のころから興味のある研修はかなり積極的に行かせてもらえました。

イラストレーター、フォトショップ、HTML、ネットワークセキュリティ、ランチェスター戦略、営業折衝、リーダー研修、可能思考研修などなど・・・。

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▲すごい朝礼研修メンバー(多田課長が新入社員の時ですね!)

経営系の研修も受けさせていただいたのでわかるのですが、「社員の教育研修費」とは、かけたお金が利益を生むか否かは保証されません。

例えば、機械を一台買えば確実に生産性はアップします。

しかし、社員教育は研修に行かせても社員が真面目に受けなかったり、受けてもその後の業務に活かせなかったりする可能性もあります。

だから世の経営者は、積極的に社員教育をしないというところがほとんどです。

自分が経営者でも、まず優先順位は下にすると思います。

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▲経営者向けのセミナーにて。社長の講演の前座で話させて頂きました(ドキドキしたぁ~)

そこを、アクセル全開で「何よりまず社員教育」と振り切っているエンジョブは異常と言えます。

「社長は本当にクレイジーだな...」と常に思っていました。

しかし、12年間一緒にいて社長の性格が分かると、それも納得できる気がします。

社長はもともと、人を育てていくのが好きなのです。

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▲鯖江つつじマラソン。皆のタイムがあがると社長が嬉しそうでした。

社長が自分でそう言っているわけではありませんが、社員の私たちが壁を乗り越えた時、社長は本当に嬉しそうにします。

そして、「追い越されないように自分も成長するぞ!」と自身が奮起しています。

こんな漫画みたいなやりとりが、素で繰り広げられます。

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▲社長を抜くのが目標でしたが、結局一回も勝てませんでした。

会社とはトップである社長の価値観によって全くカラーが違いますが、エンジョブは「人を一から全力で育てる会社」というのが一番のカラーだと思います。

これは私がいた12年間、最初から最後までまったくブレることのないものでした。

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▲社長のコンサル先にて。尾上さんと一緒に講義をさせてもらいました。凄い経験。

とんでもなくクレイジーで、私がエンジョブに入れてよかったと心底思うことです。

人を育てることが好きな社長がずっと導いてくれたから、自分の実力の何倍も挑戦させてもらえ、スキルアップさせてもらうことができました。


2、12年の振り返り

(1) エンジョブとの出会い

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▲齋藤入社式時。いつか先輩たちに追い付く!と決めた日です。

私の一番の転換のきっかけは、まちがいなくエンジョブに出会ったことです。

私は高校時代、国公立大学の国際文化学部への進学を希望していました。

しかし希望の大学に落ち、浪人するのも嫌だったので就職先を探していました。

高校時代にしたことは受験勉強のみで、就活・資格取得は何もしていません。

まったくのゼロで社会人となりました。

担任の先生には、「そんな状態で出られるほど、社会は甘くない」と諭されました。

その言葉を痛感させられるように、エンジョブの前に受けた会社は、未経験を理由に受付時点で断られました。

その当時の不安な気持ちは、今でも昨日のことのように思い出せます。

「高校卒業の時点で間違えたのか?この先私が理想とする働き方はできないのか?」と、言いようがない漠然とした不安でいっぱいでした。

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▲12年後、仲間に囲まれる幸せの中にいるとは・・・

「特別やりたい業種はない。でも、自分が社会の役に立っている!と実感しながら働きたい

そう思っていた私には、ゼロから教育してくれる場所が必要でした。

そんなときに出会ったのがこのエンジョブです。

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▲社長との初対面の日は衝撃的でした

そこで後の先輩となる木戸さん、柳さん、そして社長の面接を経て採用となりました。

面接では、学歴ではなく私個人の考え方や価値観の質問が多かったです。

思い返してみると、家族以外でこれだけ自分の内面のことに興味を持ってくれたのは初めてだったと思います。

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▲いつも近くにいてくれるお兄ちゃんな安定の酒井さん

初日の入社式の日。

ビシッと格好良い先輩社員達に圧倒されました。

そして、激励も頂いたけど、同時に厳しいフィードバックも頂きました。

そのときは、社会人に求められるレベルと今の自分のレベル差を痛感し、大きなショックを受けました。

しかしそれ以上に、「すごく良いところに拾ってもらえた!」と感激したのを覚えています。

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▲私がスキー好きと知り、会社でスキー旅行を計画してくれましたね

良い点も悪い点もまっすぐ伝え、教え導いてくれるこの会社なら、自分が理想とする姿になれる。

自分は今ゼロからのスタート。

これから目の前に来るすべてから学んでいく。

絶対に、全部を自分の糧にしてこの会社の役に立とう!

そう決意しました。

そして、この決意はこの先12年間、ブレることのない私の軸となりました。

すべてはこの入社式からのスタートでした。


(2) ポンコツ新人時代、もがいた日々

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▲エンジョブに入ってから、人生で初めて誕生日サプライズをしてもらいました

最近入った人からは「想像できない」と言ってもらえますが、私は入社してから約3年、ほとんど使い物にならない社員でした。

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① 仕事が人の5倍は遅い

② ミスが多すぎる

③ 感情の浮き沈みが激しい 

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という三重苦が見事に揃っていたのです。

自分では一生懸命動いているのに、進捗管理と時間管理が下手すぎて「バタバタ動き回っているけど何一つ完了していない」という状態でした。

一度、社長と先輩社員全員で「退職してもらった方が良いのではないか?」と会議が開かれたほどです。

(私がこの会議の存在を知ったのは数年後です)

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▲大久保さん新入社員次の海外旅行

しかし、そのときに先輩社員の方が全員反対してくださったようで、危機一髪私の首は繋がりました。

その反対してくれた理由は「元気で前向きだから」

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▲本当は苦手で嫌だったけど、前に出るチャンスは全部取ってきました

明らかに会社のお荷物にしかなっていない私でしたが、うまく行かないことを諦めたり、嫌になって放棄したりすることは無いように努めていました。

「今は全く出来なくても必ず出来るようになる」と信じて、ひたすら目の前のことに一生懸命打ち込んでいました。

先輩達はそんなところまで見てくれたのです。

私が戦力にならない分は先輩達がフォローして大変になっています。

それでも、いつか芽が出ると信じてくれました。

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▲スペインへの社員旅行。サッカー好きの酒井さんがキラキラしてました!

そのときのメンバーは、飯田さん、柳さん、酒井さん、中山さん、増田さん、社長。

そして今はエンジョブを卒業している木戸さん、平井さん、大井さんでした。

大先輩の皆さん、本当にありがとうございました。

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▲新入社員次。初めての誕生日サプライズにびっくりしすぎて泣いてました。

前向きと言っても感情の起伏は激しいため、一度失敗して落ち込むと3日くらいどんよりと元気がないという状態は良くありました。

そのたびに私を上向きにしてくれたのは社長と当時の先輩達、そして同期の尾上さんです。

私が落ち込む度に適任の人が面談でヒアリングし、励ましてくれました。

よく、一日の振り返りの日報に「自分はこんな風になりたい」と書いていました。

しかし、願望とは別に実際の自分はできないことばかりです。

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▲大久保さんと朝礼リーダー研修。やりたいことは自分達から実現していくと学びましたね。

社長に、「次はこうすると書いてできないことばかりです。こんなことばかり続けば皆から口だけだと思われないか心配です」と聞いたことがありました。

そうしたら、社長は「目標を日報に書いたり口に出したりしているうちにいつか必ず実現する。できなくても気にしなくていい。どんどんやればいい!」と言われました。

その一言に励まされ、できなくてもめげずに自分の目標・なりたい姿を日報に書き続けました。

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▲社長はいつでも成長の後押しをしてくれました。

普通の会社ならこんな三重苦の新入社員は手に負えずすぐにクビになっているはずです。

それを見捨てず、全員で手取り足取り育ててくれました。

本当に感謝しています。


(3) 全国営業の開始~定着

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▲愛知県の旅館さんへ。かなり初期のころです。

私のエンジョブ12年間で、一番飛躍したと思うのがこの全国営業です。

全国の手配先へ1件1件直接赴き、取材・交渉を行う全国営業は、エンジョブの根幹業務となっています。

その第一号として、私と博士が行くことになりました。

あるきっかけがあり、いつもお世話になっている静岡の旅館さんに行くことになった際、「自分が行ってみたいです」と好奇心だけで名乗りを上げ、「ついでに近くの旅館さんにも挨拶に行こう」となったのが第一回目です。

それまでは「営業」というものが大嫌いで、絶対に自分は営業はやらないと思っていました。

しかしいざやってみると、これまで思っていた営業とは全く違うことが分かりました。

もともと、営業とは「交渉で勝つ」ものだと思っていました。

しかし、実際にたくさんの取引先の1人1人と対面で話していくうちに認識が変わりました。

「営業とは自社と相手の利益を最大限に引き出せる仕事」だということが分かりました。

こういうことには非常に意義を感じる性格です。

その落としどころが分かったことで、営業がとても楽しく感じました。

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▲大久保さんも営業に参戦!一緒に回るのが楽しかったです。

そこから、全国営業のスケジュールを立てて毎週各地へ飛び回りました。

北海道から沖縄まで、飛行機や新幹線、車、バスなどあらゆる手段を使いました。

スケジュールを立てることや交通手段を考えることが大の苦手のため、最初は時間に遅れたりとんでもないスケジュールを立てたりと大変でした。

私の人生の中でも、一番駆け回って試行錯誤を繰り返したところです。

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▲出会う人は十人十色。毎回じっくり話していきます。

また、お相手と話すときにも大失敗のトンデモ発言をしたり、聞くべき事を聞けなかったりと失敗をたくさんしました。

そのたび、1件ずつ社長に指導を頂きました。

お相手のタイプ別の導入の仕方、するべき話の深度、どこまで聞くか、どこまで突っ込むか、どうOKを頂きやすく話を組み立てるか・・・

感覚とも言える営業のテクニックやセンスを、みっちり叩き込んでいただきました。

ウェルカムで対応くださった方だけではありません。

開口一番に「で?」と聞かれて戸惑った時、最初から苦言を頂いた時、想定の3倍の人数にお出迎え頂き戸惑った時、世間話が止まらず話が切れなかった時など、色々な場面がありました。

上手くいかないことや失敗することもたくさんあり、そのたびに自分がやる意義が分からなくなったりもうやめたいと思ったりしました。

「自分は旅行会社の営業担当として何の役に立てるか?」を悶々と考え続けました。

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▲真夏の熊本県。超絶暑かったですね。。。

そしてたどり着いたのが、「お客様のニーズを丁寧に聴き、最適なところを紹介することでお客様と地域の幸福をマッチさせる」という答えです。

わが社の持つ情報が多くなるほど、来てくださるお客様が多くなるほど、お客様も地域の宿泊施設も嬉しくなる。

業界にも貢献できる。

そのサイクルを回していくために頑張っていくんだ!

そんな答えが出てからは、特に燃えました。

自分が苦手とか怖いとかは二の次になり、日本各地の利益に貢献するよう動けることへの幸福を感じました。

本当に懐かしいです。

今では取引先との取引件数・利益額でのABCパレート分析を行い、Aランク先には毎年社長と課長が必ず伺っています。

導入時はとにかく数打ち状態でしたが、数年でデータに基づいた戦略的な計画にレベルアップしました。

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▲ここ数年ではデータによる営業戦略が進みました


現在では、営業担当も分析担当もダブルキャスト化され、複数の人が担当できるようになりました。

営業分野でのこの数年でのレベルアップは、今思い出しても非常に誇らしく印象的な変化の一つです。

まさに、社長と社員の目的が一致しているからこそできたスピード改善の最たる例だと思っています。


(4) 初・課長へ挑戦

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▲デスクにはよく、みるが水を飲みにやってきました。

2020年、私が入社してからちょうど10年目になるときに、初めてエンジョブに課長制度というものができました。

それまでのエンジョブは、創業当時から役職は社長以外ありませんでした。

社歴も担当も関係なく、社長の下は全員が文鎮型です。

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▲猫たちが社内で一番えらいのです

しかしこの年に、思い切って役職ができることになりました。

社長が決定した方針を実行していくための責任者、3人の課長という立場ができました。

「課長になりたい人は立候補し、全員からの投票で選ばれます。」

そんな発表があり、大いに迷いました。

自分は全くリーダーになるような性格でも器でもないと自覚していたからです。

しかし、「挑戦する選択肢があればそこに飛び込んでいく」ことが自分には染み付いていました。

入社式に決めた「目の前にきたものすべてから学ぶ」という初心によるものです。

特技も何もない自分が、ここまで飛躍できたほぼ唯一の武器です。

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▲柳さん、大久保さんと参加した企業対抗プレゼンの研修で優勝!

「ここで挑戦しなければ、積み上げてきたものが無駄になりそうな気がする」と思い、立候補することにしました。

結果、ありがたいことに投票で選んでいただき初代課長の1人となりました。

初代課長は、博士課長・多田課長・齋藤の3人でした。

考え方の目線を、個人レベルから会社全体レベルへ引き上げなくてはいけなくなりました。

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▲ビジョン合宿にて。ワクワクする会社ビジョンを思うままに書きましたね!

それに加え、今までやったことが無い課長業。

3人全員がパンク状態で、本当に四苦八苦したのが昨日のことのようです。

私の初めての課は飯田さんと柳さんで、慣れない私を気遣っていつも先回りして動いてくれました。

さりげなく手伝ってくれたり、私が動きやすいように気を回してくれたりとたくさん助けられました。

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▲いつも課長陣にハッパをかける社長と、いつも先に気を回してサポートしてくれる柳さん、多賀さん

そして課長のもう1つの仕事は、社長と一緒に利益計画を作成することです。

2021年からは、課長も経営計画書作りに参加することになりました。

社長が来期の目標経常利益額を決定し、私たちはそこから逆算し、何でどれだけの売上・利益をあげれば目標が達成できるか?の計画を立てました。

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▲課長陣で連日経営計画書案をまとめる日々。毎日白熱しました。

わが社の現状の状態を細かく知り、その上で来期の戦略を立てるという未だかつてない体験をしました。

そのときは頭がパンクして知恵熱が出たのを覚えています。

細かいことは今でもよく分かりません。

しかし、社長や課長仲間と「どうしたら目標を達成できるか?」について真剣に意見を飛ばし合う時間は本当に大切な時間でした。

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▲社員旅行にて。賞金がかかったUNOも真剣勝負です!

できない理由ではなく、「どうしたらできるか?」について知恵を出し合う時、本当に仲間の頼もしさを感じました。

「1人ではできないけど、仲間とならできる」

そんな少年漫画みたいな気持ちです。

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▲チームきみどりでグループ飲み会。楽しかったですね!

そこで出した実行計画を社員の皆に説明し、「全員で目標を達成しよう!」と呼びかけました。

結果、1年後・・・。

本当にその目標を達成してしまいました。

しかも、目標利益額を大幅に上回って。

方針が決まれば、一途に全員がその方向へ全力疾走できる。

改めてこの会社の強さを実感しました。

課長になったことで、この一部始終を見ることができました。

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▲チーム昼食会でお気に入りのお店へ。漫画やゲームの話題で盛り上がりました。

エンジョブを卒業するまで、3年間課長を務めさせていただくことができました。

毎年違った大変さがありましたが、毎年「課長にさせてもらって本当によかった」と思いました。

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▲半年間の社内改善の計画日。あいちゃんも当然参加です。

一社員でいる時よりもずっと、一緒に働くメンバーの凄いところが見えました。

たくさん支えてもらっていることを実感しました。

社会に必要不可欠と言われる会社にしていくという決意が強くなりました。

3年間、課長に選んでいただいて本当にありがとうございました。


(5) 変化したモチベーション

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▲ビジョン合宿で作成した齋藤の個人ビジョン

この12年間を通して、自分の中のモチベーションの変化はもっとも大きな出来事の一つです。

新入社員の時から約8年間ほど、私のモチベーションは1番に「自分のスキルアップ」でした。

何を置いても、「自分ができることを増やしたい」という欲求が一番強かったです。

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▲福井マラソンに齋藤父もゲスト参加!間違えて一人だけ10キロを走ってました 笑

エンジョブはそれを全面的に支援し後押ししてくれました。

そのおかげで、本当に脇目もふらずスキルアップにまい進することができました。

しかし、そうやって恩恵をたくさん受けているうちに、自分がそれ以上の悦びを感じているものに気づきました。

それは、「周りの皆の強みが活きる瞬間を見ること」です。

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▲経営計画発表会にて。多賀さんがめざましい成果で最優秀社員賞を受賞!

人にはそれぞれ弱みも強みもあり、その中の強みを発揮しているときがもっとも輝きます。

その姿を見ることが好きで、頼もしく感じる瞬間が好きでした。

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▲安定の実力派、多田課のみなさん

だから、「この人はこの分野で力を発揮できるのではないか?」と提案したらすぐに受け入れてくれる環境が好きでした。

実際に新しい業務の指導を受けて、その人の強みが発掘される。

任された業務を更に上のステージに押し上げてくれる。

そんな場面を見る時、「なんてすごい人が仲間なんだ」と大きな悦びを感じました。

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▲プライベートでもジムで高めあう3人

個人単位でもそうですが、エンジョブという会社が社会地域の中で強みを発揮する瞬間も大好きです。

こんなに改善が速く、新しいことでも躊躇なく取り入れる会社だからこそできる社会地域への貢献。

大手企業ではできないきめ細やかな対応と、全国の小さな宿泊施設への送客。

自分たちが進化するほど、全国の地域が潤う、お客様も喜ぶ。

その為に今自分たちは改善を積み重ねている。

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▲堂々と朝礼を主導する提中さん。成長が本当に楽しみです!

この意義を感じる日々が、私の最大のモチベーションでした。

ただただ毎日の作業をこなすというものではなく、こんな意義を感じながら仕事ができた日々は本当に幸せでした。


3、最後に

書き出せばキリがないエンジョブの12年間です。

他にもまだまだ、まだまだあります。

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▲寝ているところを持ち上げられたもあと嬉しそうな酒井さん

何にも替えられない、とことん凝縮された日々でした。

学歴も資格も実務経験もない、本当にゼロの私を社長が拾ってくれた12年前。

エンジョブに出会えたときから、大きく私の人生が変わりました。

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▲提中さんお誕生日会。社長からは電子レンジがプレゼントされました!

学生時代は、目立たないよう教室の隅にいる生徒でした。

常に人の目を気にして自分の居場所を探すことが第一優先でした。

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▲提中さん新入社員時。このころはまだ猫のだっこが慣れませんでしたね。

それがエンジョブに入ったとたん、まったくの不要になりました。

常に応援される、常に支えてくれる、常に純粋な意見交換ができる。

背中を守り合える仲間がいることが、どれだけの幸福であるかをいつも噛み締めていました。

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▲第3回ビジョン合宿にて。私たちの会社の意義を可視化できて嬉しかったです。

本当に本当に、楽しかったです。

大げさに聞こえるかもしれませんが、正真正銘、私にとっての青春時代はこのエンジョブ12年間でした。

こんなに自由にのびのび動けたときはありませんでした。

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▲海外旅行にて。酒井先輩、柳先輩とオーストラリアの海に繰り出しました。

先輩たちはいつも温かく、尊敬できる人たちでした。

後輩たちにはいつも成長速度に驚かされ、ワクワクさせられました。

社長はいつもぶっ飛んでいて、スパルタで、成長を一番に喜んでくれました。

もし13年前に戻ったとしても、必ずこのエンジョブに入るでしょう。

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▲三国旅行にて。久しぶりの幹事でドキドキでした。

これからは、エンジョブで育ててもらった自分で夢に再挑戦し、地元敦賀の人たちの役に立っていきます。

これからのエンジョブの成長を楽しみにしています。

本当に、本当にありがとうございました!!