ピンチの時こそ、真価が問われる
石田由香
ちょっと涼しくなってきて、過ごしやすい気候になってきました。
猫さん達も、相変わらず元気にやっております。
さて、今回は10月の懇親会に行った話題について書かせて頂きます。
▲ 私のデスクでおくつろぎになられる、古参ネコのそら君
弊社のエースになりつつある、提中さん主導で一泊二日での懇親会が実施されました。
社員全員が参加し、内定者様や内定選考中の方も招待して石川県の辰口温泉に行ってきました!
その一泊二日の旅行の提中さんの幹事っぷりは、彼の成長を感じさせられるところが至る所にあり、彼が全力投球で段取りをしてくれたということが、誰の目から見ても明らかでした。
昨年入社したばかりなので、改善するともっと良くなるところはありましたが、彼ほど「ここまでまだやるか!?」と周りに思わせる人は、かつてなかった気がします。
新人時代の上司だった齋藤課長が務めた幹事も近いものがあり、きっと彼女からスピリットを受け継いだのだと思います。
そのことを事細かに書きたいのですが、今回の主旨と変わってくるので、提中さんについての話題はここまでにしておきます。
しかし、辛口の社長が大絶賛だったことはお伝えしておきたいです。
▲ 先輩の柳君(右)とおそろいネクタイでご満悦の提中さん(左)
さて、ここからが本題になります。
まず、タイトルにある「ピンチの時こそ」とあるように、今回の旅行にはピンチが現れてくれました。
こんなピンチ、かつてのエンジョブの懇親会ではなかった「初」のピンチです。
当日は会社に全員が集まり、ワンボックスのレンタカーに荷物を積んで分乗して出発しました。
敦賀から2台。
福井から1台です。
現地集合しましょう!ということで出発しました。
私が乗った車は、酒井授智君が運転し、助手席に社長。
その後ろに、大久保さんと内定選考中の方が座りました。
最後尾に私と酒井麗奈さんが座る。
と言った配置でした。
社長は運転の指摘をよくしてくれるのですが、運転に慣れている酒井君だったら安心です。
▲ みんなと卓球を楽しむ酒井君。元卓球部だけあり自信満々の様子。さて、この酒井君にこのあとピンチが!?
会社を出発し、敦賀インターチェンジに入って高速道路へ。
北陸道の下りを通って石川に向かいます。
インターでは警察官がシートベルトの取り締まりをしています。
お休みの日なのに、大変です。
でも交通安全の為には必要です。警察の方が立ってるだけで気が引き締まります。
乗ってからは、ところどころで道路工事をしていて、「片側通行になるから渋滞かも~」
とか和気藹々と話しながら進み、案の定片側通行になりスピードが落ちたり、2車線になりスピードが出たり・・・。
と言った交通状況でした。
南条SAを過ぎたあたりで、ふっと正面を見たらば、片側車線になりスピードが落ちていっているのですが、酒井君がものすごいスピードで目の前の車列に突っ込んでいきます。
一瞬、社長が助手席にいるのに、そんなことってあるのか?
と頭で考えたのですが、そこを分析したり確認する余裕なんてないです。
「酒井君、あぶないっ!!!!」
私が大声で叫びました。
そこで異常な様子を感じ取って、社内のみんなが認知しました。
酒井君が慌ててブレーキを踏んでくれましたが、間に合わず目の前の車へ突っ込んで行く映像をフロントガラスを通してみんなで見ていました。
車の中は、煙で充満して景色が霞んで見えます。
何かが焦げたのとはちょっと違う、とてもいい臭いとは言えないものが鼻に入って来ます。エアバックが発動したせいでした。
社長がまず「酒井君なんでブレーキちゃんと踏まないの?」
と言ってました。
▲ エアバックを放出させてしまったションボリンゴな酒井君・・・。
私が危ないと叫んだ時に踏んだブレーキは、とても「急ブレーキ」とは言えない踏みの甘さだったので、きっとそれを言っていたのだと思います。
もしかすると奥まで踏み抜いていたら、当たらなかったかもしれないけど、急ブレーキを踏み慣れていない人にとって、高速道路でブレーキを踏み込むのは、勇気を必要とすると思います。
結果的に、運転席と助手席でエアバックが発動して、煙も臭いも車内で充満してしまい、ボンネット内で何か起こったのではないかと心配したほどです。
玉突き事故になったのですが、前の車2台は停まってしまい、私達の車を追い抜いて後続車が走り抜けていくから、被害者の方の状況はわかりません。
そこで考えました。
「今、この状況で何をするべきなのか?」
おかげ様で社長は数々の事故を体験し、事故に慣れてる?ので、どこかへ電話をかけて事故をしたことを通報しておりました。
翌日にどこへ電話をしていたのか聞いたら、警察だったそうです。
勉強になりました。
ボーッと待っているのも良くない。
と思い、今できることを考えましたが、なかなかできることってないものです。
▲ 助手席側のフロントガラスがバキバキに割れていました。
あなたならどうですか?
会社の旅行の途中で、事故にあいました。
何台かに分かれて出発しています。
車には会社のトップである社長が乗っていて、事故を起こした本人もピンピンしています。
同乗者にケガ人はいません。
被害者の方のケガなどの状況は分かっていません。
警察の検分はこれから始まるという状況です。
そんな中で、後で間違っていると指摘を受けるかもしれないけど、何かしてみますか?
指示が来るのを待ちますか?
エンジョブの車内では、以下の通りでした。
▲ エンジョブフルメンバー。今年はこのみんなで協力して頑張っています!
まず実施したのは、別の車で現地に向かっているメンバーに今の状況を共有することでした。
もう一台の車に乗っている人へ電話をして、事故を起こして停まっていること、事故処理をこれからするから時間がかかること、自社のメンバーは全員無事で誰もけがをしていないこと。を伝えました。
この状況では、旅行を中止するのか、続行するのか。
まだ何も分かっていません。
当てた車の方の安否も分かっていませんから。
しばらくして状況が分かってきたら、社長が先に走っている敦賀から出発した車のメンバーを最寄りのSAで降ろさせました。
そして、その車を私達を迎えに来させる為に戻しました。
次に社長が指示を出したのは、福井にいた増田さんにレンタカーを運転させて、SAで降ろしたメンバーを拾わせて現地に向かわせることです。
私の脳内では、現在地の最寄りICが武生ICだったから、武生のレンタカー屋さんで車で見つけて、事故した車の誰かがタクシーで取りに行く作戦でした。
正直それしか思いつきませんでしたが、社長の出した答えは見事というしかなく、感嘆しました。
そんな方法があったんだ!!
▲ フルぼっこにされてしまった、かわいそうなセレナちゃん
そこで車内で開始したのは、福井市内のレンタカーの店舗に電話をかけ、ワンボックスの車は空いていないか。
しらみつぶしに探す行動に移りました。
連休だったから、まず6人が乗れるワンボックスなんて借りられないだろう。そう思いながら始動しました。
そこからは早かったです。
同乗していた大久保さんも、麗奈さんも、福井のレンタカー屋さんに電話を即座にかけて、必要とする車の細かい条件を言わなくても、テキパキ聞いてくれています。
なんで細かい指示がなくてもそれが二人ともできたか。
先走ってしまった私が武生のレンタカー屋さんに、ワンボックスはないかを、社長指示が入る前に事前に問合せをしていたからです。
二人とも、その電話内容を聞いて、
・当日必要としていること
・一泊二日で利用したいこと。
・借りたいのはワンボックスだけど、ない場合はどんな車だったら用意できるのか。
・金額はいくらか
これを聞けばいい。
と分かってくれていたのです。
▲ 大活躍してくれた大久保(左)さんと麗奈(右)さん
三人で電話で問合せをしながら、うちの会社は強い会社に成長出来たな。
と感じました。
麗奈さんなんて、今年の4月に入った新人さんです。
通常だったら、どこに電話をして、何を聞けばいいのか
細かい指示を出さないと、電話で問合せなんて、普通はできないです。
それができたんだから、たいしたものです。
きっと待っている間も「自分にできることはないのか」と二人ともずっと考えていたのだと思います。
だから私の電話内容にも耳を澄ませていたのだと思います。
そして、社内では内定者の方を気遣う言葉、ケアする言葉、明るい気分にさせる言葉が飛び交っていました。
「せっかくの旅行なのに、最悪~!
もう帰りた~い」
そんな言葉は出なかったし、みんながこの場で出来ることをやろう!
と前向きな気持ちでいたのは間違いないです。
そして、内定選考中の方が同乗していたので、彼が不安な気持ちにならないよう、少しでも車内が明るい雰囲気になるよう、お互いに冗談を言い合い、暗い空気感を出さないようみんなが意識をしていました。
▲ 楽しい雰囲気づくりを意識していた車内
今回は事故でしたが、ピンチって色んな場面で姿を変えてやって来ます。
仕事でも、宿泊手配を落としてしまってた!
今日の手配で、お客様は旅館様に到着しているけど、宿からはそんな予約は入っていないと言われている。
とか
絶対に許されない行事が入っているのに、遅刻をしてしまった!
など。
ピンチってあります。
▲ 頼りになる男子三人組。多田課長がプレゼントしてくれた社内のニャンコがプリントされたお揃いTシャツコーデ。
その時に、やってしまったものはしょうがないし。
あとは上司の人が考えて何とかしてくれるでしょ。
と、誰かが解決してくれるのをオロオロしながら待つ人もいます。
知らんわ!
と放棄する人もいるし、
自分でなんとかできることをしようと、
お客様にお詫びしたり、宿泊先に今からなんとか手配をしてもらうか頼むこともできます。
自分は関係ないけど、会社の問題だからとリカバリーの協力する人もいます。
遅刻してしまったという失敗の状況の際、お詫びをみんなにする人もいれば
何もお詫びを言わない人もいます。
その人の芯の部分て、ピンチの時に出ます。
何でかと言うと、余裕のある状況だと、誰もが正解を出せるけど
ピンチの時って精神的にも余裕がないし、確実に怒られるのは目に見えてます。
そんな時に、明るくニコニコ、客観的に考えたり、感じよく対応するのってなかなかできないもんです。
そんななかなかできないことを、自然と実施できたエンジョブのメンバーって
とっても素敵だと私は感じました。
▲ みんなが協力してお仕事をこなしているENJOBです!かわいいニャンコもいますよ!
来年入ってくれる新入社員の方達も、きっとそんな人達に育ってくれる人達だ。
と懇親会で過ごしながら感じていました。
更に強い会社に成長できる可能性を感じて、ワクワクしております。