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スタッフブログ

Staff Blog

自ら考えて行動し、成長し続けることを目指すエンジョブ社員のブログです。
大切なのは日々のちょっとした気づきや学びの積み重ね。
「仲間と、そしてブログを見てくださっている方々と共に成長したい!」そんな思いを込めて社員一人ひとり書いています。

無駄なこと

石田由香

無駄なことをなくそう。
そうすると、どんないいことがあるのか?

無駄なものをなくせば、空きスペースができます。

無駄な時間をなくせば、有益なことに使える時間が生まれます。

無駄な経費をなくせば、会社の利益が増えます。

だから無駄なことをなくすって大切です。

そんな理由から、
人は断捨離をしたりするし、
会社は経費の見直しを
常日頃からやっているのではないでしょうか。

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うちの会社エンジョブも、そうやって無駄なものをなくす努力をしてきました。

そのおかげで、今のエンジョブがあります。

その昔。
15歳ほど前でしょうか。

社内では、毎日「社長講義」なるものが催されていました。
受講者は社員全員です。

今は15分に限定されて行われていますが、
当時はそんな時間の観念は全くなく
「社長が話したいだけ」
講義がされていました。

うちの社長は、口下手か話し好きか。
さて、どっちでしょうか。

そうです。
話し好きです。

何時間でも講義ができます。
当時の社長講義は最低でも一時間行われていました。

ノッてくると、一時間では済まず
二時間以上かかることもありました。

そして、当時の社長の私生活と言えば
子育ての真っ最中です。

用事で電話をすれば、
うしろで子供がギャンギャン泣いてる中で
会話をすることもよくありました。

今は社長講義のテーマと言えば仕事つながりや、
私達の成長につながる話です。

しかし当時の社長の関心は子育てにある為
一時間以上は行われる社長講義のほとんどは
子育てに関することです。

その時の社員は10人に満たない人数でした。
お子さんがいらっしゃるのは、
経理担当のパートの方一人だけ。

残るは私を含めて
全員独身でした。

その状況で、
子育てで大切なのは何なのか
叱り過ぎてはいけない
小さい頃は、愛情が大切。
いかに愛情を伝えるかが大切。

そんな話を毎日毎日、一時間以上
独身の自分が聞いていたら
「無駄」
と、当然思います。

ぶっちゃけうんざりしていたし、我慢の毎日でした。

自分以外の独身社員も
同じように思っていました。

何度も社長に無駄だと伝えたけども
社長は「必要だ」とまじめに思っているため
改善されることは全くありませんでした。

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それから15年がたち
私も子供ができ親になりました。

私は親にガミガミ言われながら育ったので
ほっといたら、私もそんな親になった可能性が高いです。

両親は愛情を持って育ててくれたとは思うけど
愛情表現に乏しい両親だったので
子供に愛情を伝えるなんて
そんなこと考えもしなかったと思います。

嫌々ながらも、社長の子育て講義を
毎日毎日聞いていたおかげで
自分の基礎になっていたおかげで
なんとか子供の心を傷つけてはいけない
愛情を相手にわかる形で伝えることが必要
とちゃんと理解できて子育てができています。

先日も、
「サンタさんて実はママなんでしょ?」
と真顔で聞かれた際には、
当時に学んだ対応を思い出して
同じ対処ができました。
そうでなければ、動揺しただろうし
「実はそうだよ」
と白状していたと思います。

そして、その当時にやっていたことが
社員参加での海外旅行です。

海外旅行に行く習慣があったのが
自分くらいだったせいか
最初のグアム、次の香港、その次のハワイ、シンガポールと
計画担当をやっていました。

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日程を組み、
旅行会社さんと打ち合わせをし、
社長の決済を取り
みんなの希望を聞き、
日程中の立ち寄り先のスケジュールを組み
その段取りの役割分担の指示を出す。
それをまとめて当日の実行の段取りをし
途中でスケジュールの狂いが生じれば
リスケを行う。

毎年、そんなことをやってきました。

自分にとっては、嫌いじゃないからやってるけど
完全なボランティアで
仕事で忙しい中、
何の足しにもならないけど
無駄ながら誰かがやらないといけないから
自分がやっている。

と思ってました。

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現在、私がやっている仕事は

会社の新規の取り組みを計画し
補助金の申請や
県への計画を提出を行いながら
開発に関わる業者さんと打ち合わせをし
社長の決済を取り
時には社内の関係者を巻き込み役割を持ってもらい
協力しながら県への計画書の提出をしたり
スケジュールに支障が生じれば立て直しを行います。

なんか、旅行の計画と似ていませんか?

今、こうやって新規の取り組みをこなせているのは、当時の旅行の担当行ったおかげだと感じる毎日です。

最近感じているのは、
20代や30代でやってきた経験は
決して「無駄ではない」ということです。

割り当てられた役割や分担が
「無駄」と思うかもしれません。
「それって必要?」と思うこともあると思います。

でもそう思いながら
「適当に」
と言ったら語弊があるかもしれませんが
「それなりに」「ミッションを達成する程度で」
やるのと

「何か結果を出そう」
と思いながらやっているのとでは、
10年、20年後の自分への影響は変わってきます。

今やっている日報だとか月報
社内行事の段取り
順番に回ってくる役割のバトン
社長のおつかいなど
無駄やな
早く終わんかな
廃止にならんかな
とか思っていることも、きっと自分の中に糧として残ってくるはずです。

もし、無駄に感じることが起こった時に
このブログを思い出して、
少しでも意味を見つけよう
自分の経験値にしよう
と思ってくれると、嬉しいです。

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それでは、2021年も実りある一年にしていきましょう。
良いお年を!